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早起きで、とても静かな朝

こんにちは。おはようございます。どうもshotaです。
今回はポエム回です。ちょっと。どうしても文字として、文章として、ネットの海に流したいことがあり、筆を執っている次第。
重めの話が苦手な方はここでブラウザバッグ推奨です。

※最後にショッキングな画像があります。
   見たくない方はここまでにしてください。

我が家に来たばっかりのむぎ

今回は我が家の猫についてです。
我が家には猫が4匹います。いや、正確にはいました。
先住猫のみゃおとめる。そして新人のむぎとはち。の4匹。

4匹のうち一匹が今年の1月よりガンが見つかり、先日まで闘病生活をしていました。家族全員で共に闘っていました。

ウインクするむぎ

一時期抗がん剤治療によってガンが押さえ込まれ、ほぼ寛解状態になりましたが途中でガン治療から自然療法へ切り替え、ガンが再発し、容態が急変。
自分たちにできる色んな治療を試して、回復を目指しましたが、5月18日の木曜日、朝4時の段階で僕たちの寝ている時間にそっと息を引き取っていました。

4時頃にふと目を覚ました彼女に「むぎがしんでる…」という声をかけられ飛び起きた時にはもう、体が硬くなり、目も半開き、口も若干開いたまま亡くなっていました。

まだ1歳2ヶ月でした。

約半年間必死で闘いました。僕以上に彼女は全身全霊で闘っていました。それ以上に、むぎは最後まで命の炎をたやすまいと必死に闘っていました。でも、ガンには敵わなかった。

元気な頃のむぎ

僕には思うことがたくさんあります。後悔というよりも、動きづらかった身体から解放されて、ようやく自由に動き回れるね。と。おもちゃを追いかけて走り回れるね。と。大好きだったぞうさんのぬいぐるみで遊べるね。と。

容体が急変したのは1〜2週間前。1週間前にはもう下半身を自分で動かすことがほぼ困難になり、自力でトイレにもいけず、ご飯や水も僕らが無理やりあげるしかありませんでした。おもちゃを見ても目が動くだけ。あれだけ遊んでいたおもちゃを前にしてもしっぽがほんのちょっと動くだけ。これを見て、辛くないわけがない。

布団に埋もれて手と顔を出すむぎ

彼女は最後まで回復することを諦めなかった。回復して元気に走り回る姿を疑わなかった。一方で僕はどうか。僕は自分のことをサイコパスよりの人間だと思っていて、血も涙もないような人物…とまではいかないけど、それなりに血が通ってないような意見を平気で言ってしまう人間。ということもあり、正直僕はここから回復は難しいだろうなと思ってしまいっていた。

でも諦めていたわけじゃない。容体が急変して、でもまだ自力でご飯が食べれていた頃に、僕が一人で猫たちのお世話をする日があった。そこでむぎにご飯をあげる時があり、用意して食べさせていたところ、すごい勢いでガツガツ飯を食うむぎの姿を見たんです。もう、それはそれはすごい勢いで。喉にご飯つまらない?大丈夫?と心配になるくらい。

僕はその姿をみて本気で生きようとしてる姿に心を打たれ「お前が生きる気なら俺も全力でサポートするよ」と心に誓って、闘病生活を共にしてきました。

朝起こしにくるむぎ

でもやっぱり、日に日に悪くなるむぎを見て、どうしても心の準備をしてしまう僕がいました。言語化するのが心苦しいけど、サポートすると心に誓っても、自分にできることの限界と言って全てのことを良きタイミングで行動できたわけじゃないけど、やはり最後が近いのかもしれないと、自分の心を守るようにしていたかもしれない。

それのせいか、むぎが回復できなかったのはこの態度のせいなのか。と思ってしまいます。

保護されたむぎを引き取ってきた時

ちょっと話は変わりますが、僕は今回の件を通して思ったことがあります。それが「ありがとう」の大切さです。人に対しての影響よりも自分にとっての影響を感じました。

むぎと一緒になって約1年。たくさんのことがありました。彼女との別れ話もしたし、喧嘩もした。猫たちのイベントもたくさんあった。二人のイベントもたくさんありました。むぎにはたくさん貰いました。色んなものを貰いました。いいこともわるいこともありました。

今持っているむぎの記憶全てに対して「ありがとう」しかない。むぎのおかげでたくさんのことが経験できた。楽しい時間をたくさん貰った。辛い経験もできた。これはむぎが居てくれたからできたこと。全てむぎのおかげです。

ありがとうを自分の口からむぎにかけることで、少しだけ前に進めるような気がします。前に進めると、自分の気持ちが少し和らぎます。

元気に遊ぶむぎ

今、家の中はとても静かです。酸素圧縮機やら水素吸入機やらが常に稼働していた2週間とは打って変わって、換気扇の音や外を飛んでいる飛行機の音が聞こえるほどに。むぎの世話をする忙しない彼女の活動音もありません。このギャップが、非常にくる。むぎがいない事実を突きつけてくる。

それでもやはり感謝しかない。そういう気持ちすらも、全てむぎが運んでくれた。日常をもっと楽しいものにしてくれたむぎに。ありがとうと。

あんまり長話してもあれなので、今回はひとまずこの辺にしておこうと思います。また機会があれば話そうか。話さないか。特に決めてないけど。

大好きなめると一緒に寝るむぎ

本当に楽しかった。僕たちに楽しい時間をくれて、本当にありがとう。君も楽しんでくれていたら良いな。また一緒に布団で寝よう。美味しいご飯もあげる。たくさんじゃないけどね。大好きなおもちゃも用意して、いっぱい遊べるように準備しておくよ。

だから、心置きなく自分の思うように過ごして欲しい。たまーになら会いにきてね。あんまりこの世界に縛り付けるのは可哀想だから。僕も彼女も、いつだって君を歓迎するよ。

また会おうね。楽しかったよ。ありがとう。むぎ。

火葬前のむぎ。ぞうさんの数倍大きくなった

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