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#16 the monogatary | オールマイト

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「私が...来た!」オールマイトの台詞。その言葉が頭から離れない。私の人生の意味を見出すのは、いつだって私自身。私は、人生の主役に成り得ているのだろうか。私の人生は、誰かの役に立っているのだろうか。

『僕のヒーローアカデミア』。とても魅力的な作品である。個性的なキャラクターの数々。作画の丁寧さ。非常に練度の高い作品のように感じる。さすが、ジャンプ作品である。しばらく、私はジャンプを購読している。ジャンプは作品の入れ替わりが激しい。いつだって、天下一舞踏会が、ジャンプでは開かれている。熾烈な掲載順位争い。ジャンプの漫画家であれば、たとえその方が人気であろうと無かろうと、上記の戦いを強いられる。ゆえに。上澄みのみが連載されている。

世の中には多くの漫画が存在している。世は戦国時代。漫画家は己の人生を賭ける。成功する者は一握り。それでも。彼らはまだ見ぬ明日を求めて、紙に命を捧げるのである。

世の中には様々なステージがある。私たちは自身の能力や年齢に合わせて、自らに適したステージを選び、歩を進める。エリートコースをひたすら歩き続ける者もいるだろう。エリートコースから脱落する者もいるだろう。それでも。きっと誰しも必死に今日を生きている。

心。これほど難しいものは無い。果たして。私たちに心は存在するのか。漠然的。それでも。往々にして、私たちは自身の心と向き合っている。人の数だけ人生がある。それでも。私たちは自身が主役なのだと疑わず、日々精進していく。時には辛いこともあるだろう。逃げ出したくなる時もあるだろう。それでも。きっと未来は希望に溢れているのだと信じて。そのような幻想を胸に抱きながら、多くの挫折を経験し、そして私たちは成長していくのである。

結局、人生とは繰り返すことである。日々のルーティーンをこなし、微調整し、また同じことを繰り返す。そのような研鑽を積むことこそが、人の美点であり、役割なのである。