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うんこ理論

うんこという言葉にどんなイメージがあるでしょうか、ちょっと考えてみてください。

多分それぞれにいろんなイメージがあると思うんですけど、だいたい共通してるのは

臭い、汚い、茶色い

だと思います。

では、この基本的にマイナスなイメージを持たれているうんこに対して、私たちはどのように向き合っているのでしょうか。


うんことは


まず大前提として、私達人間は、というより生き物の多くはうんこなくして生きていくことはできません。生命活動に必要な栄養を摂取することは必要不可欠であり、また、その摂取によって発生した不要なものは体外に出すのは然るべき対応でしょう。

しかしながら、この一連の流れをスムーズに行えない場合があります。代表的なものは皆さんご存知の通り、でなさすぎるのは便秘で、出すぎるのは下痢です。便秘や下痢になる原因は以下のように様々なようです。

以下抜粋

胃や小腸で消化された食物は、水分の多いどろどろの液状となって大腸に入り、ゆっくりと水分が吸収されて固形化(便塊化)し、肛門へと送られます。もし便塊が何日も大腸内にあると、水分吸収はさらに進み、便塊は硬く小さくなります。腸の動きは、自律神経に支配されています。便を体外に送り出すためのぜん動運動(=腸のくびれが肛門方向に伝わっていくこと)は、胃に食物が入ると指令(=胃・結腸反射)が出て始まります。そして、便が直腸に達すると大脳に指令が送られ、便意をもよおします(=排便反射)。ストレスにさらされると、自律神経がうまくはたらかないため正常な腸のぜん動運動が起こらず、便が滞って便秘につながることがあります。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/14_benpi/


下痢は排便の回数が多く、水分を多く含む形のない便が出る状態をいいます。
口腔(口の中)から肛門へと続く一本の管を消化管といいますが、食物は消化管である食道、胃、小腸、大腸などへ移動しながら消化吸収され、最終的には便となって肛門から排出されます。この過程で、腸の水分の吸収が不十分だったり、腸からの分泌物が増加することで下痢が起こります。
https://alinamin-kenko.jp/navi/navi.php?key=kizi_geri


どちらもつらいことに変わりはありません。





人間とうんこ




今見てきたのは人間が出すうんこというものには様々な形があるということでしたが、これから考えたいのは出るものではなく出す先についてです。

人間はどこでうんこを出すでしょうか、その答えはもちろんトイレです。うんこは便所という決められた場所でするものであるということは、ある程度発達した文化であれば共通しているでしょう。もし仮にそこが電気も通っていないような未開の地だったとしてもトイレに類する場所があるだろうし、たとえ明確に排便する場所が決まっていなかったとしても、共用スペース以外の場所というようにある程度の区域分けがされている場合がほとんどなのではないでしょうか。

この、排便をする場所は厠というのはある程度決められたことなのですが、幸いなことにたった一箇所に限定されているというわけではありません。もしこれが、あなたが使えるのは家のトイレだけ、最寄りの駅のトイレだけ、というように限定されていたとしたら、おそらく、ほぼ確実に日常生活を送ることができません。
出先で自分のお腹に緊急事態が発生し、周りの人にいくら有事だと伝えてもお前の使えるのは自分の家のトイレだけだと言われ、その後に待ち受けるのは糞を漏らした哀れな人一人という光景。

しかしながら、非常に幸いなことに、現代日本に生きる私たちは、公共的な施設のトイレであればだいたい使うことができます。ありがたや。


うんこに近い存在


うんこと非常に近い立場にいながら、扱い方が全く違うものがあります。それはおならです。遠い昔には貴族が屁をこいたときに代わりに私が屁をこきましたといって屁をこいた罪?を被る屁負比丘尼という人もいたそうですが、現代ではそんな人はいませんし、透かしっぺという技術を身につければ容易にその罪を他人になすりつけることができます。ただ、もし音がなってしまったらそのときは死を覚悟しましょう。

屁はとてもうんこと近い存在ですが、まったくもって別物です。同じように肛門から出る臭いものですが、屁をこく場所は限られていませんし、仮に屁をこいたとしてもその後に必要なのはトイレットペーパーで拭いたり洗浄機能を使うのではなく、ん?なんか臭いな?いや、私は屁なんかこいてませんけども?という白々しい顔をするぐらいでしょう。なので、おならへの対処は比較的容易なものと言える気がします。

がしかし、うんこはそうはいきません。さっき書いたように色々と必要です。快適な排便ライフを送るためには、自分がうんこをできるようなトイレが複数あって、出なくて困る便秘にも出すぎて困る下痢にもなってなくて、もし仮に緊急事態に陥ってもどうにかなる環境が整えられている必要があります。こう考えてみると、快適な排便ライフを送るのはそこまで容易なことではない気がしてきませんか。

ここからうんこ理論は飛躍します。





とんだうんこ理論



さて、ここまで長々と確実に食事のタイミングと離れた状態で読むべき文章を書いてきましたが、本当は私はうんこについて書きたかったのではありません。他に言いたいことがあって、その例えとしてうんこを垂れ流していました。

それは

うんこ ニアリーイコール 自分の中の負の感情

読んでる中で薄々気づいてた方もいらっしゃるような気がしてるんですが、なんとなく納得できるような気がしませんか。

自分の中に溜まってるものは出さなきゃやってらんない、でもどこでも出していいってわけじゃない、しかるべき場所でしかるべきタイミングにしかるべき方法で出さなきゃいけない。

もし出す場所がなかったら自分の中にどんどん溜まって出さない出せないのが癖づいちゃう、もし出す場所が1つしかなかったらここしかないって必死になってそこに集中しちゃう、かと言って緊急事態だからつってどこにでも出しちゃうと世間の目が痛い。

おなら出したってガス抜きにしかならないんです。

うんこの余裕は心の余裕でして、余裕を持って排便ライフを送れている人は、うんこ以外のマイナスなものもいい感じに出せる環境で生活できているような気がします。

一方、世の中には色んな人のトイレになってマイナスなものアホみたいにもらってる人が結構いるんですけど、そのうちそれは糞詰まりになってそれはそれは大きな事件が起きてしまいます。

ただ、そういう生活をしていたからという理由で溜まっていたものをすべてを一箇所に吐き出してしまうと、そのトイレがぶっ壊れて使えなくなってしまう可能性が結構あります。

だから、少しずつで十分だから、まずはちょろっとでも出せるトイレを増やしていって、そんでそのうちお互いにうんこを出し合える人になりましょー。

うんこ理論について




私が言いたかったのは、お互いにマイナスなものを言い合える人を増やしましょうということでした。なので、その例えとしてうんこを用いたのですが、振り返ってみると

良いところ
・直感的にわかりやすい
・比較的軽く受け止めることができる
・しょーもない
良くないところ
・人を便所に例えるのはあまりよろしくない
・そして、人からうんこを渡されるというのもあまりよろしくない気がする
・うんことトイレにギブアンドテイクの関係は成立しないので、論として当てはめが十分でない

というようなものがあるような気がします。なので、そんな大層なものとしてではなく話半分に聞いてもらうにはまぁいいんじゃないかなぁという気がします。


なんとなくわかってくれたあなたへ

このよくわからない理論を理解してくれて、ありがたいことにもし共感なんかしてくれちゃった人がいたら、おそらくこう思うのではないでしょうか。

そのトイレを増やす方法を教えろよ

まぁそうなりますよねぇ。ただねぇ、ご存知の通り、簡単じゃないんですよねぇ。

人格形成とか生活環境とか本当に様々な要素が複雑に絡んでくるのがこのうんこ理論の本当の姿でして、薬局でもらう薬に沢山の種類があるように、みなさんのトイレの増やし方も人それぞれです。本当にケースバイケースなので、楽して痩せるダイエット的な、そういうあれは多分ありません、ごめんなさい。

ただ、応急処置としてできることがあるとすれば、アウトプットをすることだと思います。なんでも良いから思ってること感じてること全部紙に書いてみましょう、文章とか単語とかを気にする必要はありません、ひたすら書くのです。

多分これが案外つらいはずです。アウトプットをすることは慣れてないとつらいでしょうし、言語形成能力がないとただただつらいつらいという言葉で埋め尽くされた紙が出来上がります。なので、慣れるまで、言語化という作業ができるようになるまではある程度の量をこなす必要があります、これはもうどうやったって気合いです。痛くない膿の出し方なぞない。うんこしなさすぎてクソ固くなったうんこを出すために肛門から血が出るのは避けられない。

もうそういう言語化ができている方でしたら、アウトプットのレベルをあげましょう。それをしっかりとした文章、なんだったら人に読ませるぐらいのものを意識してもいいかもしれませんし、歌作ったり絵を描いてもいいかもしれません。形は何でもいいんです、出すことに慣れていって、最終的に誰かに受け止めてもらえるようになれればいいんじゃないかなぁと思います。



では、快適なうんこライフを!!

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