見出し画像

中国茶の山、鳳凰山へ②

2日目。今日は鳳凰山行かないよ。タイトル詐欺。
潮州市、平気で縦に100kmくらいあるんだよね。中国は市がデカい。
鳳凰山でまだ行っていない観光エリアもあるのでそっちも今度行ってみたい。
今日は潮州市街をうろうろ

潮州市博物館へ

文字通り潮州市の博物館。中国はどこも博物館の建物が巨大でいい。
(昨日の鳳凰山の博物館除く)

おはようございます

まあ汕頭市も潮州市もお隣さんの同じ潮汕エリアなので、展示物はほとんど似たような雰囲気です。

潮州名物の広済橋

前も別の場所でこういうの見たことあるんだけど、この遠近感たるや。一点透視法とかガンガン無視だし、パースも合わせる気がない。
高須さん曰く、「主観と客観の違いなのでは」と。欧州の絵画は客観なので遠近法が全体の中で統一されているけど、これは主観だから目に見えるシーンを切り取り出して、それが積み重なっている。
確かにそう言われると腑に落ちる。目から鱗。

後ろのおじいさんの彫りは浅くて、厚みも薄い

こういうところで遠近感は存在してはいるのね。はえー
にしても、これ実際は長い橋なのに上下2枚で表現するのすごい。

こっちは上下の遠近感
中段

7人の老人がどっかを訪れるって内容だった気が。この形式もちょいちょいあるけど、上段、中段、下段で構成が分かれてて。
中段は横から見ているんだけど、下段は見下ろす視点、上段は見上げる視点になってる。ちょっと魚眼っぽいんだよね。
でも各段を分断させないため、中央は馬に乗った人、下段は船の竿で段の橋渡しみたいな繋ぐ効果を出してる。特にこの馬の人が物語の時間の流れを醸し出していて、最高じゃない?
(ここまで全部早口)

カエルのおしりで小休止
別館もあるので広いっちゃ広い

流石に汕頭の方の博物館は出来たてで充実してるんだけど、ここはここで古いものが多くてよかったと思います。
あと、高須さんあんま古い美術品興味無い人だな 青銅器とかかっ飛ばしてく笑
美術館は本当に人によって見方の差が出る。
んだら昼ごはん

忘れてはいけない砂鍋粥

潮汕料理の一つ、砂鍋粥。砂は入ってないです。土鍋に土が入ってないのと同じ。多分砂鍋と土鍋はそういう同じような意味だと思う。
実は、汕頭に遊びに来るお客さん方とまだ食べたこと無い。理由は、
①基本的に夜食べるもの 昼は店が開いていない
②観光だし、夜は豪華な食事のことが多い(牛肉火鍋とか)
③大都市の場合、そちらの潮汕料理屋でも食べれるメジャーな料理
が主な理由として挙げられます。

が、高須さん調べてくれたら、昼やってる評判いい店が。

ピータン弟
昨日も会ったトゲトゲ野菜

このトゲ草、調べたらどうやら「苦刺」という野菜らしい。頑張って調べたけど和名が出てこないので、日本には多分無い野菜。市場で売ってるのかな? 今度見てみよう

あああああ
たいへんだ

店の名前ピータンだけど、これは蟹と海老の海鮮粥。
わ、美味しい!! 強烈な旨味でぶん殴ってくる。普段あまり食べない私も、何杯か掬ってしまった…。
大众かな、お得チケットあったって言ってたよ。潮州来たらここオススメ…。
食べたので腹ごなしに街ブラ

潮州古城エリアを歩く

広済橋の川沿いあたりが特に観光地なんだけど、そこだけでなく、1km×3kmエリアくらいが元々城下町だったんじゃないかな。名前からして。こじんまりした雰囲気。

程よい

ここは、潮州の観光地商店街の1、2本裏手な方。こっちの方が庶民的で好き。

ちょいちょいこういうのある
ぼろり
この装飾

場所によって結構差があるんだけど、屋根の装飾の補修をがっちりやってるとこと、古いまま残してるとこがある。

岩と植物で、
小さい人を置くと巨岩の風景の「マン盆栽」に
モジャモジャしたおはな

路地を歩いていると、易学って言うんですか、古めかしい占い屋さんが。一人だったらこういうとこ入らないな…。急な階段を登ると、おじいさんがいた。

潮汕はとりあえず客人に工夫茶入れてくれる

高須さんは占ってもらおうとしてたけど、どうやら生年月日プラス「生まれた時間」が必要らしい。日本だとなかなか自分の知らない人多いよね。

今更なんだけど、中国語全然な私がいうのもなんなんですが、高須さんは積極的に話しかけてくわりに、結構相手に「どゆこと」「言ってることわかんない」と言われるのを見る。でもこれ、多分通常ならまだ臆して話さないような人が、ガツガツいってるってことなんだよね。そのハート大事だよなあ。
私、自分よりできる人いると全然話さないので、私が中国語話すところって多分大半の人が見たことないはず。
私は相手が言ってることわかんない時は、「んあ〜」ってマキバオーになる。バカっぽいので、コイツわかんなかったんだなってみんな察してくれる。
(中国語じゃない)

どうせだからと来がちな広済橋
未だに中に入れたことない広済門

古い路地を歩いてたけど、とある建物の門にこれが。

たまに「鬱」の字が使われてるのを見て、日本人としてはドキッとするんだけど、この鬱は「鬱蒼(うっそう)」の鬱のようで、ゴチャッ、ボサボサッだと思う。
で、この言葉を調べると、

神荼(しんじょ / しんと)・鬱塁(うつりつ)は、中国神話の神。行いの悪い鬼(死者の霊)を葦縄で縛り、虎に食わせると伝わる。その絵や名前を門戸に飾る風習があり、門神の最古例とされる。門神は他の神に取って代わられもしたが、神荼・鬱塁を飾る風習が今でも地域に残っている。
ウィキペディア 「神茶・鬱塁」より

絶対これじゃん どうやら「鬼門」の語源も関係あるっぽい。へー
日本だと神様の絵だったりするけど、中国って結構文字だけでなんとかしちゃう部分多い。漢字の持つ力や意味が、日本より強いのかもしんないですね

おやつ食べたりブラブラしたりしてる間にもう夜ごはんタイム。観光地繁華街は小吃なちょっとつまむのはあるんだけど、しっかりごはん屋が少ない。商店街を出た、街の定食屋みたいなとこへ。

美味しいやつ
私が好きな貝 ザラザラとごはんにかけると美味しい

夜ごはんに、おかずと白粥にするのいいですね! 重くなりづらいし。私も今度この方法でいこー

バスで潮汕駅へ、相乗りタクシーで家へ

繁華街出たとこに潮汕駅行きのバス停があるので、そこから乗る。ただ、潮州市バスは、おなじみの乗車アプリ対応していないので注意。乗り物カード、常に持っとくと中国では安心。乗ったら潮州市用乗車アプリの案内の広告があったので入れた。聞いたことないとこのやつだった。次回試してみる。
健康証明のQRもだけど、省とか市とかごとにそれぞれがやってて、他地域行くと形式違って使えない、連携できてないことがすげえ多い中国。本土からして全然「一つの中国」なってねーじゃん…。

駅に着いて、高須さんとおわかれ。潮汕駅から深圳北駅だと2時間くらいで着いちゃうんだよね。何気に近いです。

私はいつも通り、駅からの相乗りタクシー乗り場へ。うちの方面はバス出てなくて、4人集まったら出発、待っても来なければ1時間くらいで出て、120元を人数で割るという形式。
受付の女の子が私とのやりとりに苦労してて(私は苦労してない)、その中でいつものやつを。

私「私は潮汕话ができません (潮汕话)」
女の子「ああああああああああ!!!! ちょっと!! ちょっと今この人潮汕话喋ったあああ!!」
ドライバーおじさん「おめえ潮汕话できんのか!」
私「あなた できる 私 できない (潮汕话)」

非潮汕の中国人は90%くらいの確率で潮汕话できないんじゃないだろうか。普通話で通じるから無くて済むし、私自身、よそから汕頭に来た中国人で潮汕话話せる人に会ったことがない。普通話まともにできない奴がこれを発音良く言うから効く。
一回これ出すと結構相手との距離が近くなる。女の子はこの仕事をもう6年もやってるらしい。だから私はこの子のこと元々覚えてるんだけど…。たまにだけどここは何度か使ってて、したら今回「2年前にアンタを乗せた」というおじさんドライバーが。私は中国語できないから覚えられやすい。
なんか前より値上げしてたので、タカイー ヤスクシテーと言ってたら、たまたまもう一人来て半額になった。ラッキー その額なら乗るっす

わーい助手席

外人珍しエリアだから、よく相手がソワソワするし、色々訊きたがる。私が相手が言ってることわかんない時の2番目の方法。
私「アナタ ワタシ ニ エイゴ クレー」
おじ「英語できてたらこの仕事してねえわ!」

~終劇~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?