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汕頭と上海の違い10選(後編)

今更だけど、あくまで汕頭との違いだかんね。中国全体ではなく。


⑥トイレに紙がある

何当たり前のことを?? と思うのが日本国内で暮らす人、「わっかる」と強く頷いてくれてるのが、中国で非上海在住の人。
私が来た当初の2019年後半の汕頭は、空港は「ある」、高鉄駅は「無い」、市内のモールは「やや高級寄りの一ヶ所だけある」でした。2024年前半に出る時には、紙があるモールがもう1個増えました。やったね。
個人の飲食店は紙あるけど、公共施設でも無いところがほとんどで、飲食店を抜いたら大体9割9分は紙がない。市で一番大きい図書館すら無かった。ので、ポケットティッシュを持ち歩くのは必須。
一方上海、勿論そうやってポケットティッシュを携帯してきたんですが、どこの施設でも紙があるので、今のところ使った機会が無い。多分、これに慣れてると地方に旅行した時にトイレで「あっっ!!」となる人いると思う。

上海には汕頭の馴染みのローカルスーパーが無いので、溶けやすいトイレットペーパーを探すのは困った

⑦レジ袋がしっかりしている

汕頭では、店でレジ袋を貰うと0.2元(4円)くらいだったと思う。店によっては、会員になるとレジ袋無料とか。
上海はビニールのシンプルな袋ではなく、不織布のしっかりしたやつをくれるところが多い気が。エコのマインドなんだろうか。軽い気持ちで袋くださいと言うと、デリバリーバッグみたいな防水加工付きのしっかりしたやつだったり。ちゃんと袋単体の値段見てないけどビニール袋より高いはずなので、買ったものをむき出しで手で無理やり持って帰る光景も結構見る。最初、何も知らずホットマックスでちょっとお菓子買って袋貰ったら、大袈裟なくらいしっかりした大きいの貰って恥ずかしかった。

ローソンのかわいい 日本へのお土産入れに使えるかも

⑧スタバの価値が低い

上海は世界で一番カフェが多い都市。アメリカの主要都市より多い。
汕頭は茶文化で、2020年は日本に比べてほとんどコーヒー屋が無く、果物茶屋の割合が高かった。2022年あたりからだったと思うけど、カフェの個人店が増えてきて、落ち着いた雰囲気の中で友達とコーヒーを飲んでおしゃべりみたいな文化ができてきた気がする (多分上海方面の流行が入ってきたんだと思う)。ただ、日本ほどコーヒーの味のこだわりは無く、甘いラテが基本。
私がいた汕頭の会社の同僚もみんな仕事中は中国茶で、飲む用タンブラーとお湯キープ用大きいタンブラーを持っていた。
汕頭に数店スタバはあったけど、広くてゆったりしたくつろげる店の作りでどこも人が多かった。上海のスタバは、小さいテナントの一角に入っている店も多いような。私なら、同じ値段の高いスタバで飲むなら、広い店のところの方がいいけど…。なんか、スタバならではのありがたみみたいなものが低い。
あと、カフェ多い割に値段高いのなんで。大手チェーンでなければ当然のように30元近い。
私にはコンビニのコーヒーが妥当…。

ファミマのコーヒー 10元 日本より高い

⑨いろんな犬種いる そして野良犬いない

これは東京でもそうで大都市の特徴だと思うんだけど、都会でお金持ってる人が多い地域は飼犬の犬種が豊富。あんまり見たことないようなやつとか。マンション暮らしだから小型犬かと思いきや、マンションといえど日本よりも家が広いので、大きい犬もいる。今日もさっき、アメンボみたいな細っこい犬見た。柴犬も結構見ますね。中国だからペキニーズとかもいそうだけど、意外と見かけない。
汕頭は飼い犬よりも汚い野良犬を見る割合の方が俄然高かった。夜道の路地でうっかりテリトリーに入ると吠えられるので、道路なのに歩いて通れない道があったり…。野良の犬猫は、懐っこくても絶対触らないのが鉄則。狂犬病の危険があるので。ノミ飛んできたりするし。
そして、上海の人はちゃんと散歩で犬のうんち回収する! えらい! 広東省は人間の親が子供に路上でおしっこさせてんぞ。

汕頭では猫は落ちているもの

⑩景気の悪さが目立つ

中国全体、今景気が悪いというのは共通認識なんだけど、汕頭では私は正直そこまで実感が無かった。店に人は少なかったりはしていたけど、上海のは規模が違う。元々が店で溢れている都市だからこそ、点々と穴がたくさん開くとその暗さが目立つ。土地も東京より高いし、店をキープするの難しいんだろうね。コロナの影響もだろうけど、中国の政策も外国人に優しくないし、駐在員を減らしたり、中国を撤退する企業の話もコロナ後よく聞くようになった。Twitter見てても、上海から本帰国した人の多さ。単に任期を終えたわけではないのに離れる人達も。
そうなると外国人向けの店に影響が出て、客が減って潰れる。ここのは世界一規模だったという外資系スーパーのカルフール(死にフール)も廃墟のようだったし、大きい建物が真っ暗になっていた盒马(死にフーマ)も、この規模で潰れることってあるのかという異様さだった。

行ってみたかったなカルフール
というわけで、まだ盒马というものに行ったことがない
隣のおしゃれレストラン街も、ほとんどの店が潰れてて廃墟化していた

自分でも、なんでぞろぞろ本帰国する人が多い中のいま上海へ、と思うけど、これはまあ運なので…。もっと早ければオイシイとこあやかれたと思うけど仕方ない。そもそも私の場合は汕頭も、来て1ヶ月経たずに中国がコロナ禍に突入した。

汕頭との違いは10個で収まらないくらいあるんだけど、今回はこのへんで。

きっとまだ予期せぬ色んなことがこれから起こると思うけど、実りのある上海暮らしにしていきたいと思います。

上海名物 塩っ気炭酸

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