文鳥

生まれ変わったら文鳥になる。と彼女にそっと包み込まれる君を見ていつもそう思う。君はいつも勝ち誇ったようにこちらを眺める。だが今日は違う。君は彼女の指の変化に気づき、小さなくちばしで攻撃する。僕は今日、いててと笑う彼女と、彼女を狙う文鳥と一緒に帰る。僕らは今日、家族になる。