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髭切(極)と八幡大菩薩についてブツブツと

(注:この記事は髭切極の衣装に関するネタバレを書いています。見たくない人はそっ閉じしてください)



まだ髭切(極)の真っ白くも美しい立ち姿が見慣れません。

初見で宝塚かな?って思ったくらいだし、中傷絵に至っては傷ついた姿でさえ美しく、むしろ傷つけてごめんなさいと頭下げたくなるほどだったし、真剣必殺でついに上半身剥き出しになってしまった時には背徳感まで抱いてしまったし、「圧倒的美!!!!!」って叫んだし、こんな美しい髭切を世に生んでくれてありがとうと運営様絵師様へ平に平に御礼申し上げたく額を床に擦り付ける日々でございます。(オタク特有の早口)

本丸

刀剣男士は極(きわめ)になると戦装束を始めとしたイラストが変更になるだけではなく、セリフも追加されます。
その追加されたセリフで意外な素顔が発見されたり、極修行で新たに得た要素が追加されたりするので、推しは必ずと言って良いほど修行に出します。

髭切の場合、今までは「源氏の惣領」「弟の名前を忘れる不思議ちゃん」というキャラクター性が強くて、しかも後に追加されたボイスで「何やらお告げが……」とか「むむ、届いた」とか言ってて、ゲームやってる私たちは「お告げ? 何がどこから届いた??」という状態で、髭切の不思議ちゃん要素が増した感じでいました。

極の修行から戻ってくると、その謎が解けました。
彼はどうやらずっと八幡大菩薩のお告げを聞いていたことが分かりました。

じゃあ八幡大菩薩と髭切がどう関係するのかということを調べたくなるのがオタクの性。

八幡大菩薩とは
・全国に4万社あると言われている八幡神社などに祀られている
・応神天皇の神霊の同一とされる
・源氏などの武家から武運の神「弓矢八幡」として崇敬された
・朝廷からは天照大神に次ぐ皇室の守護神として崇敬される
・奈良時代に神仏習合され、八幡大神が八幡大菩薩と称されるようになり、神社内に神宮寺が作られた
・巴紋を神紋(社紋)としている八幡宮もある

髭切は源氏の惣領が代々引き継いでいった太刀です。
そもそも八幡大菩薩、または八幡宮と源氏というのは深い縁があります。

ちょっと自分で調べるのめんどk……大変なので、レファ協さんを引用します。

源氏と八幡宮のつながりについての説
① 源頼義(よりよし)が石清水八幡宮に参籠した時、霊剣を賜った夢を見て、その後に義家が生まれた。 義家は石清水八幡宮の前で元服し八幡太郎と名乗った。 そのような経過の後、義家の祖父の頼信が河内守に任じられ、管内に応神天皇(八幡神)の御陵があることに触発された頼信が、「石清水八幡宮は源氏の氏神」と告文を納めた。
② 京都の石清水八幡宮が清和天皇の時代に創立されたため、清和天皇の子孫から臣籍降下した諸源氏が石清水を氏神に選んだ 。
③ 祭神が応神天皇・神宮皇后という「三韓征伐」に関与したと信じられた神々であったところから、武神としての信仰が武人の間に高まった

それで、今回髭切が修行に行ったのは源頼朝の元。
源頼朝は鶴岡八幡宮を現在の土地に還し、幕府の重要な祭事を鶴岡八幡宮で行いました。

そういったことで、髭切は実は八幡大菩薩からのお告げを受けたり、加護を受けたりしていることが分かったのでした。

では、髭切のビジュアル的には八幡大菩薩要素はあるのかというと、しっかりあります。

まずはメインの立ち絵。
そもそもこの衣装が流鏑馬の時の狩装束に似ているのでは?と個人的には思っています。
鶴岡八幡宮では流鏑馬神事が今も行われています。
仮にこれを狩装束にした場合、ジャケットにかぶせるように左側に射籠手(いごて)を身に着けているのですが、これに描かれている紋が源氏の笹竜胆から竜胆だけを引用して巴紋で囲ったもの。
上の「八幡大菩薩とは」で書いた通り、巴紋を使用している八幡宮が多いです。

バストアップ

そして真剣必殺の時の絵。こちらでは髭切の周囲を鳩が飛び、弓矢が飛び交っています。
弓矢は「弓矢八幡」とか流鏑馬とかあるので分かります。
じゃあ鳩って?というと、鳩は八幡大菩薩のお使いであるとされています。

真剣必殺

また、鶴岡八幡宮の「八」の字は、鳩が向かい合っています。

鶴岡八幡宮

これもそもそも源義家の旗印にあったものなんですけども。

蛇足ですけど、鳩サブレーは鶴岡八幡宮の鳩が由来です。

髭切の極についてはまだまだ言いたいことがあるのですが、どうやら2000字超えてるようなので終わらせます。

結論としては「髭切に鳩サブレー食べてもらいたい」ということです。



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