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『妊産褥婦のメンタルヘルス診療』について著者の久保先生にお聞きしました

好評発売中のWebコンテンツ『妊産褥婦のメンタルヘルス診療』について、その魅力と活用方法を著者の久保隆彦先生にお聞きしました。

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ご紹介するWebコンテンツ

妊産褥婦のメンタルヘルス診療
[執筆]久保隆彦(代田産婦人科名誉院長)
判型:A4判
頁数:39頁
価格:1,650円(税込)

妊産褥婦

─本コンテンツの特徴・魅力を教えてください。

産後うつ、自殺、育児放棄、虐待など妊産褥婦を巡る社会的問題が多発しマスコミでも取り上げられています。これは核家族による育児経験不足、女性の社会進出によるパワハラ・マタハラ、気質、生育歴・育児環境の問題が背景と考えられています。

私が実施した、妊娠中から産後まで多数例のメンタルヘルスを縦断的かつ詳細に調査した膨大な研究結果に基づき、妊産褥婦のメンタルヘルス障害となる背景、機序、実態について具体的な数字を提示し分かりやすく概説しました。また、本研究からの政策提言により、2017年から開始された産婦健診の問題点とその実地臨床における対応法についても提示しました。

このような妊産褥婦を妊娠前から妊娠中、産後1年まで、それぞれの時期におけるメンタルヘルスに配慮した具体的な診察法と注意点、計測ツールを用いた評価法、行政を含めた社会との連携法について記述したことが、これまでのハンドブックとは異なる特徴といえます。また、メンタルヘルストラブルを抱える母親の共通点を踏まえ、その対応として久保流「育児の三原則」も紹介しています。

─本コンテンツでスキルアップすると、臨床上、どんな良い変化が生まれますか。

現在我が国で実施されている妊婦健診は体重、血圧、尿検査、超音波による胎児計測のみが一般的であり、メンタルヘルスに配慮した診療はほとんどされていません。その結果、妊産褥婦のメンタルヘルス障害の発見が遅れる危険性があります。本コンテンツで妊産褥婦のメンタルヘルス診療法の実際と、評価ツールの限界と有用性について熟知することによりスキルアップできれば、メンタルヘルス障害を早期発見、対応でき、産後精神病、自殺、育児放棄、虐待などの予防ができる可能性があります。

また、我が国の産婦健診で最も使用されているエジンバラ産後うつ質問票は本コンテンツで解説したとおり多くの問題点があり、その評価には注意を要します。本コンテンツに示した対応法を習得することで、妊産褥婦のメンタルヘルスを適切に管理することが可能となります。


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