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『キュート先生が教える!肺癌診療のキホン』note連載 第6回


第6章 非小細胞肺癌治療の導入③-複合免疫療法-


【1】はじめに

 皆さま,こんにちは。キュート先生こと呼吸器内科医の田中希宇人(たなかきゅうと)です。SNS上では「キュート先生」の名前で医療情報発信を行っています。

https://lk.hatenablog.jp/

https://twitter.com/cutetanaka

 この『肺癌診療のキホン』は研修医や呼吸器内科医を志す若い医師向けに,実際の臨床現場で役に立つような肺癌症例の管理や診療・治療の基本的な知識をまとめた連載になります。第1章の「肺癌診療の基礎」から第2章,第3章の「肺癌の検査」まで誰にでもわかりやすいようにかみ砕いて解説してきました。第4章からは肺癌の治療として「非小細胞肺癌治療の導入①-分子標的薬-」,「非小細胞肺癌治療の導入②-免疫治療(単剤)-」の題名で種々のドライバー遺伝子変異と各種キナーゼ阻害薬,そして免疫治療単剤療法について解説してきました。

https://editor.note.com/notes/nc2ddf9e5d613

 今回は「非小細胞肺癌治療の導入③-複合免疫療法-」です。現在,進行非小細胞肺癌の治療の主流である複合免疫療法について解説していきます。

【2】複合免疫療法

① 免疫治療+化学療法(IO-ケモ)
② 免疫治療+免疫治療(IO-IO)
③ 免疫治療+免疫治療+化学療法(IO-IO-ケモ)

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