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2024年11月期 第1四半期決算を発表しました

こんにちは、note(5243)CFOの鹿島です。
IRを担当していた三浦さんが先月から産休でお休みに入られたため、今回から私が決算の概要説明noteを書かせていただきます。


2024年11月期第1四半期 決算概要

決算ハイライト

FY24-1Qの決算は、売上成長並びにコストマネジメント強化により、営業利益が▲7百万円となり、FY23-1Qの▲221百万円、FY23-2Qの▲88万円、FY23-3Qの▲53百万円、そしてFY23-4Qの▲16百万円からさらに赤字幅が縮小しました。

営業利益・EBITDAの推移(決算説明資料 p.5)

また、2024年1月は単月黒字を実現し、EBITDAベースで見ると1Qは黒字を達成しています。

当社はこれまでM&Aを実行しているわけでもないので、EBITDAといっても会計上の営業利益と大きく差があるわけではありませんが、キャッシュフローベースで見るとすでに黒字になっているということをお示ししたく、指標として載せさせていただきました。

売上も主力のnoteのGMV(流通総額)が大幅に伸び、四半期で4,198百万円、YoY+28.6%と高い成長を実現することができました。

note GMVの推移(決算説明資料 p.16)

note事業の売上成長が全体のトップラインの伸びを牽引し、1Qの売上804百万円(YoY+23.0%)は四半期ベースで過去最高となっています。

売上高・営業利益 四半期推移(決算説明資料 p.11)

営業赤字の要因

赤字幅が縮小し、EBITDAベースでは黒字になったとはいえ、会計上まだ赤字であるのは事実です。赤字となった要因は、今回初めて導入したnoteポイントの初回キャンペーンの販促費用が嵩んだためです。

営業損益の内訳(決算説明資料 p.6)

当社は2024年1月にnote独自のポイント「noteポイント」を導入し、併せて最大20%還元の初回キャンペーンを実施しました。こちらの販促費用が24百万円程度発生したことが、赤字となった主な要因となります。

ポイント効果でnoteのARPPUが上昇するなど、GMV上昇に一定の寄与があったものと考えていますので、ポイント販促費用がなかりせば黒字です!と言うつもりは毛頭ありません。ただポイントをきっかけにしてnoteの利用体験が広まり、note上のコンテンツの質の高さを実感いただけることでリピート購入にもつながると考えており、ポイントの効果は今回の1Qの会計期間にとどまらず、その後も続いていくことを期待しています。

noteポイントのキャンペーン効果(決算説明資料 p.34)

主要KPIの推移

その他の主要KPIも順調に成長しています。会員登録者数の777万人(YoY+24.8%)は、香港の人口より大きいようで、noteの街が拡大しています。公開コンテンツ数は4,259万件(YoY+31.5%)と、noteのように優良な独自コンテンツがこれだけ豊富に存在するプラットフォームは、日本でも有数の規模と考えております。

主要KPIサマリー(決算説明資料 p.7)

直近の取り組み

直近の取り組みとして、2つご紹介させてください。

弁護士ドットコムとの、誹謗中傷などの問題に関するパートナーシップ

弁護士ドットコムとの共同プロジェクト(決算説明資料 p.33)

決算発表と行ったのと同じ週の4月8日に、弁護士ドットコムとのパートナーシップを発表しました。こちらは、昨今インターネット上で炎上や誹謗中傷などを起因とした様々なトラブルが発生し、不幸な事件が起こっていることを受けて、その問題を解決するための仕組みづくりを行うための取り組みです。

noteが得意とするAIなどのテクノロジーと弁護士ドットコムのもつリーガルの専門性を掛け合わせることで、インターネットのすべての利用者にとって安心・安全なネット空間を実現し、発信しやすい社会を目指していきたいと考えています。

具体的には、noteでコンテンツを投稿する際に、弁護士ドットコム監修のもと誹謗中傷や炎上リスクの可能性がある投稿内容をAIが探知し、事前にアラートを出す機能の検証などを予定しています。これらの問題はnoteだけでなくインターネット全体の課題ですので、将来的には、APIを外部サービスへ有償提供することもできるといいなと考えています(まだ具体的なものではありません)。

noteは実はこの4月でサービス開始から10周年を迎えたのですが、note代表の加藤はインターネットにおける自由で持続可能な創作のエコシステムをつくるために当社を創業しました。

サービス開始当初から街としての住み心地の良さ、創作のための安心・安全な場づくりをかなり重視しており、今回の弁護士ドットコムとのパートナーシップも「だれもが安心できるインターネットをつくりたい」という加藤の想いが背景にあります。

よろしければ、10周年にあたっての加藤のnoteも併せてご覧ください。

アプリからのコンテンツ課金対応開始

2つ目の発表として、決算発表と同日の4月10日、アプリからnoteの有料記事が購入できる機能の提供を開始しました。

アプリからのコンテンツ課金対応開始(決算説明資料 p.35)

実はnoteはこれまでアプリから有料記事を買うことができず、ブラウザからしか購入することができなかったのですが、ついにアプリからもコンテンツ購入が可能になりました。

そんな簡単なことを今さら?と思うかもしれませんが、実はかなり大変な仕組みでして、構想も開発もかなりの手間をかけて実現しています。

クリエイターから見ると有料記事販売のチャネルがブラウザからアプリに拡大するため収益機会が増えますし、noteのGMVにもポジティブな影響があることが期待できます。

これまでアプリからの購入導線がなかったため当社としてアプリに力を入れることがなかなかできなかったのですが、これからアプリの機能強化を進めることでユーザー利便性を高め、note全体のユーザーエンゲージメントが高まる効果も期待できます。

ポイント制の導入・アプリの機能強化(決算説明資料 p.42)

先に導入したポイントと合わせ、様々なサービス向上・事業成長のための様々な取り組みを今後実施していきたいと思います。

業績予想

今年の1月に出した2024年11月期の業績予想は現時点で変更ございません。売上・利益ともに順調ですが、中長期的なトップライン成長のために一定の成長投資は必要と考えており、収益性とのバランスを見ながらグロース企業としての成長を志向していきます。

2024年11月期連結業績予想(決算説明資料 p.28)

今後の事業進捗により、業績予想の変更が必要となった場合は速やかに開示をさせていただきます。

中長期的な成長イメージ(決算説明資料 p.43)

今後のIRイベント

今後のIRイベントとして、今月末4/30(火)にグロース・キャピタル主催のオンラインIRイベントに参加いたします。本日の1Q決算を踏まえた、最新の状況を代表の加藤よりご説明差し上げますので、ぜひご視聴ください。

個人投資家向け説明会のお知らせ(決算説明資料 p.47)

参加登録は以下のURLからお申込いただけます(無料)。

各種開示資料はこちら

本日は開示した資料は以下になりますので、合わせてご確認ください。

当社IRサイト内、「IRライブラリ」に掲載しております。

IRに関するお問い合わせ先

決算に関するご質問やIRの取り組みに関するご意見・ご感想等、IRに関するお問い合わせは、下記の問い合わせフォームよりお願いいたします。

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上場企業がnoteで発信するIR情報をまとめて見ることができる「IR note マガジン」を運営しています。適時開示やIRサイトでは十分に説明しきれない各社の取り組みについて発信されていますので、ぜひこちらのマガジンも併せてご覧ください。

新規参加も随時受け付けています。参加を希望される上場企業さまは、弊社IR問い合わせ窓口よりご連絡ください。

終わりに

10周年を迎えたnote、これからもみなさまのご期待に応えられるよう、社会のインフラとなるべくがんばっていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!

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