受験生礼賛歌

あとどのぐらい頑張れば、頑張れって言わないでくれる?

私の偏差値を自分の手柄にしたがる先生からの言葉。
親族なのに性格が合わない親戚のおばちゃんからの手紙。
特にエピソードもない後輩からもらった部活引退の時の色紙。
1歳上なだけで偉いらしい先輩からのLINE。

頑張れなんて聞き飽きた。

私の憧れの大学も
私の日々の勉強量も
私のスギポイントの点数も(60,002点)
何にも知らないくせにそんなことを言うな。

もう何を頑張ればいいのかもわからない。

なんかもうお前らが頑張って私を合格させろよ。代わりに勉強するとか替え玉受験申し出るとか何でもいい。数学がやや難らしいからせいぜい頑張れよ。


私はその空いた時間に

部屋の壁の模様に似た漢字を探したいし、(大体「干」で悔しい)
回らなくなったクルトガの先を人力でちょっと回したいし、
爪の間の垢を伸ばしてマークシートにチェックを入れる練習をしたいし、
+50円払ってこのエナジードリンクをフラペチーノに変えたいし、
小腸の柔毛を広げて出来たテニスコートでテニスする計画を練りたい。

あぁやりたいことがいっぱいで忙しい。若い証拠か。

そんなことを考えていたら、
今週もゴミの日を忘れた母が夜食(もちろん梅ねり)を持って来て言う、
「頑張ってるね。」


青チャートは残り5ページ。

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