「私は神社仏閣に行くのが好きなんだ!」と気が付いた時には結構沢山行ってた事に気が付いた話。

近所で遊ぶ場所と言ったら、寂れた公園か神社かお寺か梨畑。
隣近所は日中留守でも鍵なんかかけない位の、
とても田舎で、とっても大昔の、私が子供の頃の話。

家から、子供の足で10分程度の所、
竹林の中から忍者が手裏剣を投げて来るという、
子供たちの中だけで噂の広まったお寺がある。

銅像は怖かったけど、大きな古い門を抜けると、
広い境内に、名前も知らない大樹があり、
この樹に登れたら雲に触れるんじゃないかと思うくらい、
子供の私には大きな木。

此処で遊ぶのが好きだった。
何もする事はないけど、此処にいるのが好きだった。
大人になって久々に行った時、
「あれ!?こんなに狭かったっけ!?」と驚いた。

それから何十年と経ち、
仕事で嫌な事が続いて心が折れそうだった時、
休日にわざわざ早起きして、
「Suicaに1万円チャージして行ける所まで行こう!」と
方向音痴の私がスマホ握りしめて現実逃避先に選んだのは、
高尾山だった。

今思えば少し鬱だったのかも知れない。
ほんものの鬱を知らないから「そんなの鬱って言わねぇ!」と言われそうだから先に謝っておく…。

乗った事がない路線に乗って、
迷うかも知れない、帰りが大変かも知れないと不安を抱え、
それでも僅かな時間≪今≫から居なくなれる場所へ行きたい、
そんな感じで辿り着いた。

普段運動をしない(今までろくな運動をしてこなかった)身には、
本格的な登山かと思うくらい大変で、
でもやっぱりこういう場所を歩くのは気持ちが良くて、
ありったけの賽銭箱に愚痴と小銭を投げ入れて、
頂上に辿り着いた時に食べたかき氷は、
腹の中に溜まっていた苛立ちを冷ましてくれた。

帰りに小雨が降りだしたから、
スニーカーだったけど転んで怪我するといけないと思い、
リフトで下山する事を選んだ私は、
高所恐怖症だった事を忘れていて、
足元ぶらんぶらん、心臓バクバク。

帰りの電車の中では、リュック抱えて爆睡。
翌日見事に筋肉痛…
リフレッシュ登山の副作用に数日悩まされましたが、
今では良い思い出。

昔から神社仏閣に行くのは好きだったけど、
それまでは漠然と、コンビニ行く程度の気持ちで、
ふらっと立ち寄る感じだったのですが、
改めて、≪心≫が求めたのは
子供の頃によく遊んでた≪ふるさと≫だったんだなぁと
気が付いた感じ。

それから。
新選組を好きになってから、
新選組に関与する神社仏閣に行くようになって、
乗り物酔いが激しいので、
旅行は正直苦手なんですが、
ここ3年で数回京都へ行き、
でも京都の神社仏閣数がとんでもなくて
行き切れてなくて、
いっその事、京都に住みたいなんて思ったりもします。

いつかミラーレス一眼とか買って、
カッコいい写真を撮ってみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?