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出発を数日後に控えた私は、何故かバンジージャンプ高さ日本一の竜神大橋にいた。

今回、記事の再編集をおこなうにあたり、一番悩んでいるのが世界一周出発前の記事と単なるまとめ情報系記事の置き所だ。当時のブログは紀行文だけでなく、便利情報も盛り込んだいわゆる雑多な”世界一周の旅ブログ”というようなラインナップ。今では古い情報になっているものもあるだろうし、未だに有益な情報のものもあるかもしれない。
とりあえず今のところは”読み物”としての側面が強いものやどうしてもはずせないものだけで進めていこうかと考えている。

2016/5/9投稿

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どうも!生まれながらのビビり、オウミです。

さて、タイトルの件。どういうことかと申しますと、会社の先輩が、以前バンジージャンプについて少し触れたこのブログ記事を見て「バンジーのやつ確かになぁと思って。やりにいかへん?」と、まさかのバンジージャンプへのチャレンジを誘ってきたのです。

で、その時は「面白いかも!」と思い二つ返事で了承してしまいましたが、時間が経つにつれて案の定ビビりが発動。そして後悔…。しかしその後、全く連絡がなく「この話ご破算かな?…だよね!」と密かに"ふぅー"っと安心していたところ、やはり決行することに。それが昨日のことでした。


というわけで、会社の先輩と4人で茨城県常陸太田市の竜神大橋まで行ってきました。
GW最終日ということもあり、空を泳ぐ鯉のぼりの群れと橋を楽しみにきた多くの人でにぎわっています。

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竜神大橋は、高さ100m、長さ375m。歩行者専用の橋としては本州一の長さなのだそうです。そして、Google先生のCMで一躍話題となった、あのバンジーを体験できる場所でもあります。…ダム湖へ向かって飛び降りるこのバンジージャンプの高さは日本一だそうです。

私はというと…この高さにビビらないわけがなく、ドキドキして朝4時まで寝れなかったり、高速を下道に降りた辺りから口数が少なくなったりと、到着するまでの段階でかなり緊張していました。

そして橋の歩道部分の下、バンジーのジャンプゾーンに着いてからが長い。飛ぶ時の説明だったり、バンジー中靴が脱げてしまわないようにうっ血するくらい靴紐を結んだり、順番待ち中に他の人が飛んでいくのを見たり、時折風が強く吹いたり…。全ての要素が恐怖心を倍増させます。

強風で中止になったりしないのか確認しましたが、ほとんどそんなことはないそうです。……もはや風が強すぎて、これも恐怖感をムダに煽ってきただけだ。


私が飛ぶのは、4人の中で1番最後。そもそも誘ってきたNさんはバンジークレイジーだし、Iさんも勇ましい表情を作ってさっさと飛んでしまった。女性のMさんも元々肝が据わってるタイプだし、カメラに向かってピースまでしてる。……なんで皆そんなに余裕なんだ!!

次々と飛び降りて、清々しい顔で戻ってくる先輩たちを横目に、私は来る途中で食べたソフトクリームもリバースしてしまうのではないかというくらいビビりまくり。顔は青々しかったらしい。あとで写真を見てみたら”この世の終わり”というような顔をしている。

そして、いよいよ私の番。「うわー」とか言ったり、渋い顔をしていたからか、同い年くらい(下手したら年下!)のインストラクターに舐められた態度を取られつつ、ジャンプ地点へ。つま先は既に鉄骨を離れています。

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バンジージャンプってテレビで見ると芸人さんとか、「ちょっと待った」とか「いやいやいやいや、無理!」とか"20分経過"とかあるじゃないですか。……現実ではそんな時間ありません!ジャンプ地点へ着いたらすぐにカウントダウンが始まります。カウントのリズムも「5・4・3・2・1…バンジー!」じゃないですからね。「54321!バンジー!」こんな感じ。竜神大橋のバンジーは大人気すぎて、予約もすごい数。もはや流れ作業的にさっさと、ジャンプせざるを得ないのです。……おおおおお!もう行っちゃうのかーーーー!

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意を決して飛んでみたら、風と一体化し新緑や青い湖と一対一での対話、まるで自然の一部になったようだった……なんてことはなく、もう何が何だかわかりませんでした。今どこら辺を落ちているのか、落ちているのか跳ねているのか。天はどっちで地はどっちで、そもそもここはどこ?…私は誰?
あと、怖くて声なんて出ないんじゃないかと思ってたけど、めっちゃ「わーーーーーーー」って叫んでました。叫ばないとやってられなかった。…でも"私は誰?"状態。

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で、バンジージャンプって飛ぶ時も恐怖だけど、やっとヒモの動きが止まって橋の上に戻されるまでもかなり恐怖なんですね。インストラクターの人に「ひっぱってー!」と言われたら引っ張るヒモがどこにあるか見つからなくてパニックになるし、やっと見つかって引っ張ったら今度は別のヒモに右足が引っかかって、吊るされたままヒモから足をはずさなくてはいけなくなるし…。私だけなぜこんなことに…。(このとき橋の上で待ってた先輩たちは爆笑してたらしい…)

もう橋の上に上がってくるときも必死ですよね。見てください、絶対に離すものかと、ぐっとヒモを持つ手の強さを。

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バンジースポットに来てから飛び込むまで、たった15分だったけど一気に疲れた。本当に疲れた。老けた。全身筋肉痛になった。そして、ひとつオトナになった。きっと。

バンジー後には袋田の滝へ。そこで食べた鮎の塩焼きは、身がふっくらしていて塩加減も絶妙で、もう涙が出るくらい美味しかった。ちゃんと生きて地上に戻ってきたんだなって。 普段食べるごはんの100倍くらい感謝して頂いた。

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最初で最後のバンジー体験(にする、ゼッタイ)。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!

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