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台湾で知った母国語のあたたかさたるや

初めての海外旅行は2016年3月で放送が終わってしまった番組のパーソナリティだった稲葉智美さんと一緒に台湾をめぐった。しかし最初から現地集合現地解散という若干ハードル高めのすべりだし。ちなみに彼女は私よりも数日早く台湾入りしていて、英語もできて旅慣れている。

2016/4/19投稿

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―……寒い。
腕を曲げ時計を確認すると、針が指すのはまだ4時。まだまだ寝れると思い瞼を閉じる。

―……寒い。
いったい今は何時なんだ?再び寝ぼけ眼で腕を曲げる。まだ5時。
空港は7時に出発する予定。 この日1日朝から夜までアクティブに動けるように寝ておいた方がいいだろうと思い、再び瞼を閉じる。

―……うるさい。
遠くの方でずっと何かを自動アナウンスしている。これはもう寝れないと思い、身体を起こす。

…てな感じで、初めての空港泊はきちんと寝ることができず。これまで空港に長居したことがないので知らなかったのですが、あんなに寒いんですね。
でも私の隣、「TAIWAN」ソファーの「N」で寝てたバックパッカー風のお兄さんは半そで短パンで、私より先に就寝し、私より後まで寝ていました。…旅慣れればこの冷房も楽勝なのでしょうか?

さて、時刻は6時半過ぎ。ちょっと早めに行動を開始します。
一緒に旅をする稲葉さんとは8時にゲストハウス集合。桃園空港から台北駅まではバスを使って1時間ほどということなので、バスターミナルへ向かいます。

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(空港をウロウロしていたら見つけた台湾のポスト。)

チケットカウンターで「I'd like…(えーっと、ticketの前にtoはいるんだっけ?いらないんだっけ?)」なんて、まごまごしていると、カウンターのおばちゃんは「台北駅?」と日本語で聞いてくれました。「はい!」と元気よく答えて台北駅までのチケットGET!他のアジア圏の観光客もいるのに、なんで日本人だってわかるのだろう?

感心しつつもバスを待つために外に出ると、ムワッっとした空気に包まれました。あぁ、南の国に来たっていう感じがする。

乗り込んだバスの車窓からは、台湾の朝の風景が見えます。露店で朝ごはんを食べる人、バイクに乗って通勤する人、道路を埋め尽くす車…。(眠すぎて写真を撮るのを忘れてしまった)

日本と似ているようで似ていない朝の景色を楽しみつつバスに揺られていると、段々うとうとしてきて、どうやら寝てしまったみたいです。目が覚めたのは辺りの景色もグッと都会っぽくなってきたところ。時計の針が8の文字を指したところで台北駅に到着。………え!8時!?

まじかよ!既に待ち合わせ時間を過ぎているじゃないか!しかも、ゲストハウスがあるのは台北駅からMRT(メトロ)で20分ほどの士林駅。ダッシュで駅に向かいます。こういうときに日本だった「遅れます」と連絡できるのに!この一言でさえ連絡できないのがきつい。ケータイって本当に便利なものですね。

ちなみに私が乗ったバスは、台北駅まで90元(約297円)で行けるバス。事前にネットで調べていた情報(個人のブログ)では、125元(約413円)かかるツーリストバスと、台北駅までの時間が10分程度しかかわらないということもあり、「だったら安い方がいいじゃ~ん!」と安い方を取ったのが間違いでした。もちろん時間に余裕があるのならいいのだけど。
あとから聞いてみたら、**朝のラッシュ時間帯ということもあったため、ずっと下道を走るこのバスでは1時間半以上もかかったのではないかということ。ツーリストバスは高速に乗るのでやはり1時間程度で着くそうです。 **

ところで、MRTでは全く迷いませんでした。**切符売り場も料金表も旅行者に優しいシンプルなデザインです。 **

台湾のメトロ(MRT)が日本と大きく違う点は2つ。切符がトークンタイプなのと、車内、プラットホーム、そして駅構内で飲食禁止ということ。そのためか、駅やトイレがとても綺麗!

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(これは、あとからで「西門」という駅を訪れた時に撮ったもの)

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そんなこんなで、HPに書かれていた行き方を頼りにゲストハウスへ到着したのは朝9時過ぎ。1時間も遅刻してしまいました。やっちまった。余裕をもって行動しようと思ってたのに、初日からかなりバタバタしてる。お腹も空いているし、周りは知らない言葉ばかりだし、出鼻を挫かれるし、心細いことこのうえない…。

それでも迎えてくれた声はあたたかいものでした!

「きた!」

という言葉と笑顔で出迎えてくれた、稲葉さん、ゲストハウスの方、そして長期滞在をしているおじさん。
なんてことない言葉なのに、日本語ってだけでこんなにも安心するものなのか!母国語の力はすごい、そう思いました。そして何より無事に会えてよかった!

部屋に荷物を置き、遅めの朝ごはん。ゲストハウスの方が教えてくれたお店に向かいます。

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豆乳と揚げパン的なスティックとネギ入り卵のクレープのようなもの。
このボリュームで1人60元(約198円)。
台湾は朝昼晩とも外食することが多いらしく、このメニューは朝ごはんの定番の1つらしい。

写真1枚目の手前の完全に色が飛んじゃっているのが豆乳で、冷たいの、ぬるいの、熱いのから選びます。揚げパンを浸して食べたり、ストローで飲みます。(ちなみに熱いのをストローで飲むと大変なことになるらしい!)

さぁ、朝ごはん食べて元気をチャージしたところで、いよいよ台北の街歩きがスタート!この日のスケジュールはアートスポットを巡って、日が暮れたら夜市へ行くというもの。
このときまでは「さぁ今日は1日遊びつくすぞ!」…と思っていたのに…私を待ち受けていた現実は…

…つづく!

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