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『BAD LANDS』の映画感想まとめ

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『BAD LANDS』についてのすてきな映画感想をまとめるマガジンです。
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映画「BAD LANDS」

こんにちは、サカモトです。 原田眞人監督の映画が好きだということは前に書きました。 原田眞人監督の映画「BAD LANDS」が公開されたので、見てきました。とても素晴らしくて、ずっと震えながら見てました。 この作品の原作は黒川博行の「勁草」です。特殊詐欺、つまりはオレオレ詐欺に関わる底辺の人間を描く名作です。 原作の設定は活かしつつ、かなり大胆にストーリーを変えてきてましたね。 原作と変わった点といえば、 主人公二人が男二人から女と男の姉弟という設定になっていたこ

「バッドランズ」見てきました

めっっちゃ面白かったです。 原作では、主人公は男性だったらしい。 えっっ、マジ!? 映画は安藤サクラが主人公じゃないと成り立たない話でした。 黒川博行原作作品は、大竹しのぶ主演の「後妻業の女」も、佐々木蔵之介・横山裕主演の「破門」も見てたので、大体のテイストは把握していたつもり。 BADLANDSは、つまり「大阪」やね。 大阪を舞台にしたピカレスクロマンで、クライマックスは何とも言えない切なさで、でもまあ大団円と言える結末で。 もしかしてだけど、プロデューサーにジュリー

映画<BAD LANDS>~タロットカードと大阪弁

タロットカードが舞い降りる 作品の中で、突然、タロットカードが登場する。 ヒロイン、ネリ(安藤サクラ)は8月20日生まれ。だからネリのタロット・カードは、20番「審判」であると。 カードが画で映ったわけではなく、ネリにとって近しく重要な人物のセリフの中で語られる。 物語の中に、突然ひらりと一枚のタロットカードが舞い降りたかのように。 「審判」は、タロットカードの絵札22枚(0番から21番)の中の20番なので、終わりに近い番号で、新しい世界が始まる一歩前のカード。 再び世界に生