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ニートを楽しむ日記 22日目 4/22土 - 継続すること

坂口恭平さんの『継続するコツ』を読み終わる。あの人は本当に継続することが巧い。継続の天才である。継続できる仕組みというか、そうすれば・何をやれば自分が続けられるかわかっている。どうすれば・何をすると、自分が続けられなくなり、鬱に突入するかをわかっている。継続の研究者。確かに、楽しいことを継続できれば幸せだ。そして、大半の人は好きでもない楽しくもないことを継続する人生を送っている。その結果、死にたい人も増える。当然と言えば当然だ。なら、その継続の力を好きなことに向けてあげればいいじゃん、という発想。好きなことがないと言う人も、なにかしらあるはず。子どもの頃好きだったこととか。大人になると、なぜかそれをしなくなるけど。坂口さんの場合は、書くことと描くことだった。作家になりたいわけじゃなくて、ずっと書いていたい。書けていれば幸せ。

それができていれば幸せといえることって何だろう。私は、読書か?あとは今の蕪ちゃんとの平和な生活。日常を送ること。だから、今もう既に幸せということになる。日常の何が楽しいのか。細々した家事をすることとか、部屋を心地よくすることとか?坂口さんのいうように、それをうまく仕事にできたらいいが、難しい。坂口さんなら、お金はバイトでも生活保護でも、どうとでもなると言うだろうし、実際その通りと思うんだけど、やはり自分で好きなことでお金を得られたら精神衛生的には良さそうだ。
人と話すこと、というか話を聞くことも好きだ。分類したり分析したりすることも楽しんでできる。DIY的に何かを作ることも好きだけど、売るとか他人のために作るって感じじゃない。必要な物、本棚とかベッドとかがあって、それを自分の手で作る。自分が必要な物を自分で作るのが楽しい。料理に近い。だから多分、農作業的なことも好きだと思う。自分の生活を自分でコントロールし、営めている感覚が好きなのかもしれない。それをし続けるって、つまり自給率の高い生活を送るという今の方向性を行けばいいという話か?それとも、今はその方向に行こうとしてるからそれに合った行動に対して自分の中の一貫性を感じて喜んでいるだけか?でも、やはり元々自分で作り出すこと自体は好きだと思うので、その嗜好と持久的生活がフィットしたということだろうか。思想がマッチしたというか。だとすると、やはり生活の自給率を上げていきつつ、自分で収入を得る手段、就職ではなく自分自身で稼ぐ方向のほうが、入りが少なくても幸せを感じられる・継続できるんじゃないだろうか。
メルカリの売り上げで本を買ったり交通費を賄ったりするのも、安いとか得とか以前に、自分が売った物の利益で賄えているという事実が合うのかもしれない。

自分の力で稼ぐかあ。例えば、何かをネット上で売ってみるとか。坂口さんは、電話で相談してきた高校生に詩を書いてもらい、坂口さんのネットショップで1枚5000円で販売したところ、20枚売れて10万円になったと書いていた。でもこれは坂口さんの知名度、坂口さんが売ったから、というのが大きい。それを10年以上かけて構築できていたから。でも、そこも含めてその人の作品とも言える。SNSでの日々の発現も作品であり、それが宣伝になり広告になり、その積み重ねの結果として、紹介した高校生の詩が10万円で売れる。その事象自体が、継続の力と言える。

先日書いたことにも繋がるが、”自分で稼ぐ”といったときに、やはり会社に入るというのはまず浮かんでこない。それは自分で稼いでいるとは思わない。自分で稼げないから、組織に頼っていると考える。そして現代では、この自分で稼ぐ力=自分で生きる力がどんどんなくなってきていると思う。株とかFXで稼ぐというのも違う。それは、経済のシステムを使ってマネーゲームをしているだけだと思う。そこにその人の力はない。見切りをつける力とか上がりそうな銘柄を見つける力とかは必要なのかもしれないけど、そんなものは生きる力ではない。これからあがる銘柄を100知っているよりも、食べられる雑草を1つ知っているほうがいいよな。

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