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ニートを楽しむ日記 82日目 6/21水 - アメコミ映画はしご

朝6時頃起きる。隣の部屋の蕪ちゃんの目覚ましが鳴るより早い。やはりこの部屋で寝るようになってから睡眠の質が上がっている。朝起きられるようになってきている。季節的なものの可能性もある。今度、また自分の部屋で寝てみて検証してみよう。
 
7時20分に蕪ちゃんを見送り、今日は映画を観に行くので自分も急いで支度をし、まぁ支度と言ってもシャワー浴びて着替えるだけなんだけど、8時過ぎには家を出る。

電車に45分程乗る。この時間の電車に乗るのは久しぶり。しかも都心へ向かう電車。時間が通勤には若干遅いが、とはいえ十分通勤時間帯なので、当然電車内は通勤客でいっぱい。懐かしい感じ。ビジネス街の映画館に行くので、その通勤客とほぼずっと乗る形になった。

車内では、先日の関西旅行の際に奈良のとほんさんで購入した『山の上のパン屋に人が集まるわけ』を読む。長野の山の上で「わざわざ」というパン屋兼日用品屋を営んでいる方が書いた本。Twitterでフォローしている人が紹介していて興味をもち、とほんさんで見つけたので購入した。パン屋を開店するノウハウなどに興味はなく、作者の平田はる香さんの思想に興味があるだけだったので楽しめるか不安だったのだが、むしろ良かった。「経営本が溢れる中で私がノウハウ本を書く意味があるか、いやない。だから『心』を記そうと思う」と冒頭にあり、それこそ読みたかったものです!と嬉しくなる。そして、この作者さん、多分私とかなり似たタイプ。MBTIで言うならおそらくINTP。疑問をもてば問わずにはいられず、違和感を許容することができず、学校にはなじめず、無意識に他人を問い詰めてしまう(こちらはただ疑問点や気になる点を聞いているだけなのだが)。世の中の“フツウ”を疑い、おかしいと一度思えばそれに従えなくなる。もう、まさに私。なので、似たようなタイプのモデルケースの1つにもなり得るかもという期待もこめて読む。文体は軽めで比較的読みやすいので、行きの電車で半分ぐらい読み終わる。
 
映画は9時過ぎからの『アクロス・ザ・スパイダーバース』。前作は劇場で観られなかったので、今回はぜひとも劇場で観たいと思い。そして、やはり劇場で観て大正解。これは劇場で観るべき映画。もう、アニメ映画の常識を超えている。超えすぎている。しかもこれがディズニーとかピクサーとかジブリとかではなく、SONNYという。こんなアニメ映画作れたのソニー??という驚き。何種類もの画風で並行世界の違いを表現し、かつそれらを同じ画の中に同時に描いて破綻させない。ストーリー自体もスパイダーマンの「どちらを救うか?いや、どちらも救う」というテーマをしっかり描いていてまさにスパイダーマン映画。無数のスパイダーマン(しかも画風も違う)が主人公を追いかけるシーンなんて、何が起きてるかよくわかんないんだけど絵力と未見性だけでもっていかれる。ヒロインの世界が、ヒロインの心情を反映して色や鮮明度が変わる表現もすごくおもしろかった。最初から最後まで120%みたいな作品。これは続編も非常に楽しみ。
 
そして12時過ぎから今度は『FLASH』を観賞。今日はアメコミ映画2本立て。DC映画を劇場で観るのは『THE BATMAN』ぶり。その前は『JOKER』だけど、どちらもDCEU作品ではないので、DCEU作品という意味では最初の『スーサイド・スクワッド』ぶりかもしれない。そしてこちらもマルチバースもの。実質DCEU版のエンドゲーム。『ジャスティスリーグ』としっかり繋がっていて、DCEUは作品間の関係性が薄目だったのでそこがまず嬉しい。タイムトラベルものはややこしくなりがちだし、マルチバースも絡むと大変なんだけど、だからこそ比較的わかりやすくシンプルに描いていて思ったより単純な話に落とし込んでいた。過去を変えたせいで歴史が変わってしまい他のヒーローもいなくなってしまったので、新しい世界線の自分と手を組んで、その世界線にいる他のヒーローを集めて世界を守り、かつ自分の世界線の歴史に戻しましょう、という感じ。新しい世界線の自分とのバディを組むのも面白いし、そこに師弟っぽさ、初代と二代目みたいな関係性が出てるのもよかった。あとはマイケル・キートンのバットマンがまた観れたのが嬉しい。あのバットマン好きなんだよな。首の稼働狭くて体ごと捻らないと上見えないのとか、しっかりいじられてたのも最高。短髪スーパーガールも良かったなあ。まだ未熟で力加減できない感じ。最後のアクアマンとのやり取りにあった「ほかの世界でも大体君は同じ。」というセリフは、再始動した今後のDCUにおいてもジェイソン・モモアがアクアマンを演じること確定ということでよいのかな??ワンダーウーマンも、ぜひガル・ガドットでお願いします!
 
観終わったのは15時頃。店を見て回ろうかとも思ったけど特に見たいものや買いたいものがあるわけでもないので、帰路につく。こんなとき買い物好きだったりウィンドウショッピング好きだったりしたら、特に目当てのものがなくても店を見て楽しめるんだろうなあ。私は目的ないなら帰ろうとなってしまう。

帰りの電車で、本の続きを読み、読了。中盤~後半の、パン屋を始めたあとの試行錯誤や失敗談などは、しっかりノウハウ本として意味があるのでは。あまり読んだことないけど、ビジネス書やノウハウ本は、失敗談のほうが意味があると思う。なぜそうなったかと、そこからどう挽回したか。成功話だけを語られても白けるというか、その成功にいたるまでのプロセスが知りたいんだよ、となると思う。ここに住みたいと思える場所を見つけることと、できることを増やすこと。一つに特化できなくても、いろいろなものをかけあわせて、自分が苦でなくできて、かつその場所で必要なことをすればいいんだなと思う。そして必要なことというのは、都市より地方のほうがみつかりそう。都市には店も商品もサービスも溢れすぎていて、もう何も必要なものなどないように思う。強いて言えばリラックスや穏やかな時間なんだろうけど、それすらも消費されるものとして扱われてしまっている。体を壊させて、修理グッズを買うみたいな。そもそも壊さないように壊れないように使うのが前提だと思うのだが。
 
18時頃蕪ちゃんが帰ってきたので、夕飯に。今日も、昨日送られてきた蕪ちゃんの実家からのおかずを食べる。おかずが送られてくると料理を作らなくていいので準備時間が格段に短くなりとても助かる。半面、大量の食材が急激に痛んでいくので、食べる量が増え大変だったりもするのだが。しかしありがたいことに変わりはない。
 
 
 
 


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