ネタ想起方法 #2
前回書いた続きです。内容を追記します。
今回は 6.書かれてある事実の裏を取る からです。
1.流れてくるニュースに目を通す
自ら想像をめぐらしてものごとを創造するには、人間の脳としてはゼロ→イチはありえません。
思いつくことがらのすべては以前に受けた何らかの影響が複雑に絡み合って生まれたもので、いろいろな事象に触れることが話題の想起に繋がります。
その点では巷に溢れているニュース類が格好の題材。
ジャンルなどは問いませんが、文字媒体のニュースをぼーっと眺めることから始めます。
2.目に留まったニュースを1つ選ぶ
ニュースを眺めていると必ず何かを感じるニュースに出会います。思う内容は何でもOK。
そのニュースは過去の自分が体験した何かから感じることをさせてくれたものです。
つまり、ふと目に留まったニュースは話題ネタの原石。理由なく目に留まることはないので、目に留まったのはなぜなのか?を掘り下げれば話題ネタを得る一歩になります。これからやるのはその準備です。
3.紙と鉛筆を用意する
考える・想像するには、スマホやPCなどで文字を打つ環境よりも紙と鉛筆が最適です。
書くという行為が想起を促してくれる。
紙はできるだけ大きいものを選択(A4ノートを横で使うのがベスト)。鉛筆は書きやすい硬さで。
4.事実と主観を分離する
見つけたニュースを最後まで読み、「書かれてある事実」と「書いた人の主観」にわけて箇条書きで書きだします(①)。
私たちが普段読む文章には、事実と主観が入り乱れて書かれています。文章作成が上手な方でも主観を交えず書くことはほぼないですね。
そのため最初にすべきは事実と主観の分離。どこまでが事実でどこからが主観なのか。
よく練られた文章では分離がしやすいですが、練られ方が足りない文章は読み込まないと難しかったりします。
まずはこの2つを分離して箇条書きにする。
5.気になった単語・文章表現を選ぶ
見つけたニュースを最後まで読み、「出てくる単語」「文章表現」を書き出します。そしてそこから気になったことを箇条書きで書きます(②)
気になるには理由があります。気になる直前の得ていた情報がその理由かもしれないし、もっと過去の体験がそうさせているのかもしれません。
気になるという点を大切にして、自己意識を掘り下げる準備をします。
6.書かれてある事実の裏を取る
①の内容にある「書かれてある事実」の裏を取ります。
いわゆるファクトチェック。方法はさまざまですが書籍を調べたり、信頼できるサイトを調べたり、人に聞いたり。
自分が興味を惹かれたことを事実として認識していいのかどうか?を問うわけです。これができれば事実かどうか?の判断を常にしなくていいので考えることが楽になります。
7.書いた人の主観に対して賛成点・反対点を書きだす
①の内容にある「書いた人の主観」に対して、自分の賛成点と反対点を箇条書きで書きだします。
事実に対して書いた人が持っている主観に切り込みます。まずはその主観を自分の中に受け入れて、
・自分がそれに賛成できるのか
・賛成できるならどの点なのか
・自分が反対な点はあるのか
・反対があるならどういう点なのか
を書きだします。
これは「自分が気づく」という行為を活性化してくれます。逆にここがはっきりしない場合、話題のネタに辿り着きにくくなります。
ここまでやれば、気づきの土台は完成。
8.ニュース内で単語・表現が気になった理由を書きだす
②で書きだした、ニュース内の「出てくる単語」「文章表現」、そしてそこから気になったこと。
これらついて、自分がなぜ気になったかの理由を考えて書きだします。思うがままに書いてOK。感じた理由に正解や間違いはありません。
あるのは自分の感じたことに正直になれるか?だけですね。自分を偽る必要はありません。誰も見てませんから感じたままに書きだします。
ここが素直に書きだせればもう、話のネタに辿り着くのはすぐそこ。
9.自分が言いたいことを1つ紡ぎ出す
①、②を組み合わせて、自分が言いたいことを1つ紡ぎ出します。
ここまで来たら自分が言いたいことの一つや二つは既に気づいているはずですので、それを丁寧に書きだします。
もし見つかっていなければ、①と②をもう一度見直して、書き出しなおしてみてください。
10.なぜそれが言いたいことなのかを考える
自分が「言いたいと思ったこと」が、なぜそう思ったのか?を考えます。
なんか堂々巡りしているように見えますが(笑)、この「考えの反芻」がとても大切。
自分の内を掘っていくので迷子にはなりません。しんどくなればやめればOK。でも掘れば掘るほど自分を理解し、その結果自分が紡ぎ出した言いたいことへの確信が持てて文章の作成がはかどります。
11.伝えるために必要なものを書きだす
10.で書きだした理由をもとに自分が言いたいことを繰り返し自問自答し、言いたいことを伝えるために必要なことを箇条書きで書きだします。
ここは自分が思う「必要なこと」でOK。他人の考えなどとの答え合わせは必要なし。
自由に、感じるがままに、必要と思うものを書きだします。
12.書き出すポイントを見つける
ここまでで書きだしたすべての箇条書きを見返し、書き出すポイントを見つけます。
書き出すポイントとは、文章作成をどの話題から始めるか。
気になったニュースをきっかけに感じたことを整理し、自分の内なる考えと意識を掘り下げ、そこから自分が言いたいと思っていた潜在的な思いに気づいて、それを掘り起こして勘定書きにし、そこから文章を組み立てるきっかけを見つけて、文章を書き始める。
自分の頭の中をやってるままにざ~っと書き出したらこんな感じです。
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