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Study ワンマンライブ「PROGRESSIVE」神奈川公演

2019年9月15日(日)、YOKOHAMA Bay HallでStudyの初ワンマンライブが開催された。

StudyはTVアニメ「ぼくたちは勉強ができない」(以降「ぼく勉」)のメインキャラクターを担当する声優白石晴香(古橋文乃役)、富田美憂(緒方理珠役)、鈴代紗弓(武元うるか役)の3人によって構成されたユニットで、スタートは番組タイアップと言ってもいい。そんなStudyがTVアニメのOP/EDを経て、ユニットとしてミニアルバム「PROGRESSIVE」を発売。そして今回、初のワンマンライブ開催に至った。

ライブへ行くまでに至った経緯

※ここはライブとは関係ないので、次の見出しまで飛ばしてもいいです。

私はもともと作品自体原作を読んだことはなく、TVアニメで初めて作品の内容やキャラクターを知った。そして作品に触れたことで、古橋文乃というキャラクターに惹かれ、結果的に原作を全巻購入し、BDを全巻予約するまでになる。その過程でStudyにも興味を持ち、主題歌を購入し、ミニアルバムも購入した。ミニアルバムはクリエイター陣に惹かれた部分も大きいが、何よりコンテンツにハマってきてしまっていたのが最大の要因。

私は基本的にアニメ、ゲームなどのコンテンツに関しては、ハマる場合キャラクター有りきのことが多く、特に好きなキャラクターがおらず作品全体にハマる。ということはあまりない。今回もその例にもれず、古橋文乃というキャラクターに惹かれたことで、作品にハマり、そこからキャラクターを担当する声優(白石晴香)にも興味を持ったという流れだ。

もちろんどっぷりというわけではないが、そうなるまでにはいろいろな要因が存在する。まず、もともと声質が気に入っていたこと、白石晴香の声については、「あんハピ♪」(雲雀ヶ丘瑠璃)や「アクションヒロイン チアフルーツ」(紫村果音)などで意識し始めたが、その当時はそれほどでもなかった。それから「うちのメイドがウザすぎる!」(高梨ミーシャ)、「アニマエール!」(牛久花和)というキャラクターでとても好演していたこともあり、声質も含めて気に入ってきていた。そして決定打となったのが「ぼく勉」(古橋文乃)というわけだ。

いつの間にか応援している形になっていたが、興味を持つと私は大体いつもこんな感じ(近年では「刀使ノ巫女」がその筆頭)になるので、結果Studyのニコ生なども毎回視聴し、9月7日には初めて「ぼく勉」のイベント(パッケージ発売記念イベント)にも参加できた。これは抽選だったがとても運が良かったようだ。そうやってコンテンツに触れ続けたことでどっぷりと浸かっていき、ライブにまで参加することになった。

ということでここまでが前置きになる。正直どうでもいいことだが、前提として記載した。とはいえこのままだとライブの話にならないので、とりあえずライブの話にいこう。ココまで書いておいて何をという感じだが。

久し振りに"あっという間"を体感したライブ

今回のライブはYOKOHAMA Bay HALLという私の家からはとても行きにくく時間がかかる関東ながらかなり遠方の会場。ここは以前KOTOKOのFCイベントか何かできたことがあったので初めてではなかったが、やはり客席にある4本の柱はかなり邪魔だった。とはいえ、運良く整理番号も100番台序盤ということで柱に邪魔される位置はなんとか避けることができた。まあそれでもステージの端まで移動されると多少見えなくなったりもしたが。

開始時間になると、会場が暗くなりライブがスタート。
最初は「ready STUDY go!」かなと予想していたが、まさか「すべてが[X]の世界線」で始まるとは思わなかった。これにはスタートから驚かされた。
しかし、1曲目で緊張感を感じるかなと思いきや、3人が堂々とパフォーマンスしている姿にとても安心した。「ぼく勉」のファンは"ティーチャー"と呼称されているのだが、先生どころか親の気持ちにすらなっていたと思う。

1曲目でこなかった「ready STUDY go!」は2曲目に登場。
ライブ前に配信していた生放送番組でライブに向けたコールレクチャーをしていたこともあり、かなりコールや振りは揃っていたと思う。もちろんやるやらないは自由だが、揃っているのを見るとちょっとうれしくはなったりする。もともとテンポのよい曲でもあるので、会場のテンションを少しずつ上げていくにはもってこいだと思う。

3曲目は「打算だ!!!」。これはCDで聞いていた時は実はあまりピンと来ていなくて、アップテンポでノリがいいというくらいしか感じていなかったのだが、3人のパフォーマンスも含めてライブで体感するとかなり化ける。というか映える。生でこんなにカッコよく感じられて何より楽しくなるっていうのは正直スゴイと思った。
これについてはTwitterでそんなことを言ったら、作曲・編曲をされた細井聡司さんからいいねもらって正直嬉しかった。やはり感想はちゃんと言っておくものだなと。なんでも言っておくもんだということだなと。

次は「Happy weather girl」。「打算だ!!!」で上がったところやや落ち着かせる形の流れ。ミドルテンポなのでそこまで落ちるわけではないが、この曲は3人の振り付けが可愛くて、見ててとても微笑ましかった。
この曲は作詞がこだまさおり、作曲が折戸伸治というアツい組み合わせなのでそれだけでも推せる。いや、ミニアルバム「PROGRESSIVE」に収録されている曲はすべて、クリエイター陣が豪華すぎるし全部推せるのだが。

そしてそのまま次の曲「トゥインクルにおける[x]の現象」に。4曲目からさらに少し落とした感じだろう。徐々にテンションを下げてきた感じになっていたので、スムーズに曲を聞くことができたし、落ち着くことができた。
このあたりまで来ると、ステージ側からは楽しさが伝わってきてとてもいい雰囲気を感じることができた。

3人それぞれの個性が感じられたソロパート

5曲目からはソロパートとなり、トップバッターは白石晴香(おはる)。
古橋文乃のキャラクターソングでもある「トモダチ座」が披露されたが、この「トモダチ座」が本当に素晴らしかった。まず、これまでのセットリストの流れとして、徐々にテンポを落としてきていたおかげでこのバラードでもある「トモダチ座」がすんなりと耳に入ってくるという構成。
そしておはるの歌声が本当によかった。この曲はキャラクターソングということもあって歌詞も曲がキャラクターにしっかり寄り添ったものになっているのはもちろんだが、聞き手によって歌詞の意味が変わってくるという点も素晴らしく良いところ。こう言ってはなんだが、本当に尊さを感じて実際泣きそうになったというかこみ上げるものがあった。

続いてはおはるのカバー曲で「プリキュア5、スマイルgo go!」。
「トモダチ座」とは真逆のテンションで、一気に盛り上がることができるのはある意味さすがオタクと言えなくもない。ともあれ実際かなり歌いこんでるというか、本当に好きなんだなということがわかるくらい歌い方が堂に入っていてうまかったし、驚くほど楽しかった。ガチでコール入れたのはいつ振りだろうというくらい久しぶりにプリキュアでガチコールしてしまった。

おはるのソロパートが終わると次は富田美憂(おみゆ)の出番。
キャラクターソングの「ことだまコンフュージョン」はノリもよくBメロの掛け声もしっかり楽しめた。ぎりぎりまで覚えていてよかったと内心ホッとしてところもある。おみゆのカバー曲は「crossing field」で、こちらはさらにアゲていく形に。
おみゆは現状Study以外でも音楽活動しているのであまり心配しておらず、安心のパフォーマンスを見せてもらったしかっこよかった。こっちも久し振りにライブで聞いた曲だったが、体が覚えていて勝手にジャンプするとこはしていた。なんだかんだで刷り込まれていたんだなと昔の自分に感謝した。

最後のソロは鈴代紗弓(おさゆ)。
実は最後がおさゆはちょっと不安だった。なにせ武元うるかのキャラクターソングである「太陽とドルフィンキック」は、9月末に発売されるパッケージの特典で付いているもので、フルで聞くことができていない曲でもあったから。しかし、それでも登場したおさゆはめちゃくちゃ元気で、振り付けもうるかっぽさがこれでもかというくらい出ていて本当に可愛かった。
客側もコールなどはしっかりとしたものはなかったが、それでもおさゆのパフォーマンスに引っ張られてかなり盛り上がったと思っている。かくいう私もはしゃいでいた。

おさゆのカバー曲は「プライド革命」。この曲かなり高音になる部分があったりするので正直歌うの難しいと思っていたが、おさゆがめちゃくちゃ頑張ってたというか、ほんとよくやりきったなっていうくらい声出していたから、盛り上がりながら同時に感動もしていた。

終盤からアンコールまで、新曲も含めたアツい構成

ソロパートが終わるとライブはもう終盤。しかしこのソロパート後の1曲目(通しだと12曲目になる)が「引き出せ!ポテンシャル」だった。
この曲はMOSAIC.WAVの作曲・編曲であるというだけでもピンとくる人はわかると思うが、とにかくアップテンポで楽しい。そう、一言で言うと楽しいのだ。CDで聞いているときから楽しみにしていた曲でもあったが、ライブで聞くと圧倒的に楽しい。そして振りも楽しい。さらにステージの3人が可愛い。もうこれ以上何も言うことはないと言うくらいに。
その証拠に私は酸欠になりかけていた。私の中ではここがピークだったと思う。もちろんこの後もめちゃくちゃ楽しんでいたが。

「引き出せ!ポテンシャル」の後は、新曲で次のシングルのカップリングにもなっている「ていく・あ・ぶれいく♪」。
ショートバージョンの試聴動画が上がっていたから軽く聞いてはいたが、実際にフルバージョンを聞くとまた印象が違って、とても楽しかった。あと、この曲の最後、3人が締めでポーズを取るのだが、それが今回のワンマンライブのメインビジュアルで3人のキャラクター(文乃、理珠、うるか)がとっているポーズと同じものになっていた。その瞬間、ステージの3人がキャラクターと重なって見えて、途方もなくエモーショナルな気持ちになった。

そうこうしているうちに、あっという間に本編最後になった。本編最後はアニメ1期のEDでもある「Never Give It Up!!」を披露。アニメでもEDだっただけに、最後にふさわしい曲としてしっくりきた。また、これまでに何度も披露しているであろうこの曲は、なんというかかなり熟練されているというか、そんな雰囲気が感じられた。

本編が終了し、アンコールが会場からかかって数分後、再び3人がステージに登場。着替えてきた3人は上をTシャツ、下は制服スカートという姿に。
Tシャツやタオルなど物販の話もしつつ、10月からスタートする2期のOPでもある新曲「Can now, Can now」を披露。フルバージョンはもちろん生での披露は今回が初ということで、なんだか私も少し緊張していた。
曲調は1期OPの「セイシュンゼミナール」とは違っており、少しゆったりした印象も受けた。とはいえ、聞きやすく耳に馴染みやすい感じだった。2期OPの映像とどう合わせてくるのか楽しみになった。

「Can now, Can now」を披露後、3人から何やら重大発表があるとのこと。私はこのとき次のアルバムでも出すのでは? などと考えていたがそれどころではなかった。Lynn(桐須真冬役)と朝日奈丸佳(小美浪あすみ役)がStudyに加わり、Studyが5人体制になるというのだ。さすがにこれは予想外過ぎて驚きを隠せなかった。もちろんユニットの展開が広がるという意味では喜ばしいことではあるので祝福したが。
とはいえ逆の考えを持つ人もおり、その理由もわからなくはない。だが、ネガティブに考えるよりポジティブに考えたほうが楽しいのは事実なので、ポジティブに考えることにした。

その後、10月のアニレヴが初の5人でのステージになることが発表されlこの日の感想も含めてひとりずつコメント。そしてライブの最後を締めくくったのは、ここまで披露されていなかったアニメ1期OP「セイシュンゼミナール」。これはもう文句なしのデキで、演者も客も安心安定といった感じだった。この曲はラスト部分で「100点!」という掛け声があるのだが、それがとにかく楽しくて気持ちいい。そんな気持ちよさを感じたまま、Study初のワンマンライブは幕を下ろした。

結成してからまだ半年ほどということだが、3人の仲の良さが要所要所で伝わってきたのがすごく良かった。なお、MCをところどころで挟んでいて、そのときにスクリーンに「1限目休み時間」~「5限目休み時間」と表示されていたり、アンコールのときは「放課後」などと表示されており、そういった細かい演出も作品に寄り添っている感じがして良かった。

肝心の各MCの内容については正直あまり覚えていない。それくらいテンションが上っていたということだ。確か客の出身地について(どこからきたか)みたいな話や、各ソロの感想(キャラソン、カバー)とかStudyの振り返りとかで話をしていたはず。あとはおみゆが愛ゆえにからかわれていたり、おはるがはちみつをこぼしていたとかおみゆが水をこぼしていた(ライブ中)りとか、そういった内容だったと思う。

Study初ワンマンライブ神奈川公演を終えて

感想を言うと、とても良かった。という言葉では収まりきらないほど本当に良かった。初ワンマンであそこまでのパフォーマンスができたというのは、3人のこれまでの努力とレッスンが実を結んだ結果だ。その成果をこうして目の当たりにできたことは、とても光栄で本当に楽しませてもらった。
現状3人でバランスのいいユニットであることは間違いないが、これから5人になることでどう変わっていくのか楽しみではある。ライブは本当に時間を忘れるくらいあっという間で、気付いたらもう終わり? もう最後? といった気持ちになった。ライブでそんな気持ちになったのも久しぶりだ。
次に私がStudyのライブに参加できるのはいつかわからないが(大阪とアニレヴは不参加)、5人でのライブをなるべく早く見てみたいと思った。

Studyワンマンライブ「PROGRESSIVE」神奈川公演
2019年9月15日(日)17:00開場/18:00開演 YOKOHAMA Bay Hall
Study(白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓)
M01 すべてが[x]の世界線
M02 ready STUDY go!
M03 打算だ!!!
M04 Happy weather girl
M05 トゥインクルにおける[x]の現象
<ソロパート M11まで>
M06 トモダチ座(白石晴香)
M07 プリキュア5、スマイルgo go!(白石晴香)
M08 ことだまコンフュージョン(富田美憂)
M09 crossing field(富田美憂)
M10 太陽とドルフィンキック(鈴代紗弓)
M11 プライド革命(鈴代紗弓)
M12 引き出せ!ポテンシャル
M13 ていく・あ・ぶれいく♪
M14 Never give it up!!
<アンコール>
M15 Can now, Can now
M16 セイシュンゼミナール

画像1画像のブロマイドは会場で「Can now, Can now」予約したらもらえた特典。



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余談:あまりいい話ではないです

ちなみに、いい話ばかり書いていたが、嫌なことももちろんあった。演者3人とは関係ないので上では書いてないが、虎とか炎とかずっと叫んでたのは本当にうるさくて邪魔だったし、多少スペースがあるからって暴れていたりとか、最後ではリフトまでしていたのはもはや人間性を疑った。後からTwitterでも見たが、スペースがあるから暴れられる、人が少ないからジャージャー叫べるみたいな自分勝手をまかり通そうとする人間、各公演のレギュレーションすら守れない人間は、ライブに絶対に来ないでほしい。そういうことが許可されているライブに行ってください。ライブ前の注意事項を聞かず理解できず守れない人は本当に迷惑以外の何ものでもない害悪なので。


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