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咲良つばさ小説

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小説を書くためのノート。
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オミナエシ

「オハヨウゴザイマス。」

無機質で温度のない挨拶を交わす。

冷たい色の蛍光灯が作る空間。古びた冷房がヴーと耳障りな音を立てている。

荷物を下ろし、ロッカーを開いて、制服を取り出すと同時にため息をつく。

変わらないいつもの夜。午後九時五十二分。

あと八分。

急がなければならないが、その一つ一つの動作が重い。

制服に袖を通すと、先ほどよりもいっそう深いため息が床へ落ちる。

こんな日常を

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