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第113回看護師国家試験解説(一般午前41問目)


厚生労働省


痛みのスケールに関する問題ですね!
問題文の「数値で回答」というのがポイントですね。
それぞれの選択肢について説明していきます!

それぞれの痛みのスケールについて

フェイススケール


看護roo!

フェイススケールでは患者さんが感じている痛みを、人の顔の表情によって評価します。
患者さんに「あなたの痛みを表している表情はどれですか」と聞いて選んでもらいます。

段階は0~5段階で(いらすとの左から順に)
0:まったく痛みがない
1:ほとんど痛まない
2:軽い痛み
3:中度の痛み
4:高度の痛み
5:耐えられない痛み

となります。



ヌーメリック・レイティング・スケール(NRS:numerical rating scale)

NRSは患者さんが感じている痛みの強さを0から10の11段階の数字で評価します。

口頭で「0が全く痛くない、10が今までで一番痛い痛みとしたら、いまの痛みは0から10のうちなになりますか?」と質問して数字で答えてもらいます。

まったく痛みがなければ「0」今まで経験したことがない痛みを「10」として評価します。

評価の目安として
1~3は「軽度痛み」、
4~6は「中等度の痛み」
7~10は「高度の痛み」
となります。



ビジュアル・アナログ・スケール(VAS:visual analogue scale)

紙の上に10cmの線を引いて、左端に0mmとして全く痛みがない状態とし、右端に100mmとして今までで一番の痛みの状態とします
痛みが何mmかで評価するため、定規で10㎝を測って0mmと100mmを線で結んでおく必要があります。

患者さんに「あなたの痛みはどれくらいですか?」と聞き、0〜100の間で患者さんが感じている痛みの程度がどのあたりになるのかを線を引いてもらうか指で指してもらいます



ヴァーバル・レーティング・スケール(VRS:Verbal Rating Scale)

VRSは痛みの強さを表す言葉を5段階にして答えてもらう段階的なスケールです。
0:全く痛みがない
1:わずかに痛みを感じる
2:痛い
3:かなり痛い
4:我慢できないくらい痛い
となります。



答え

答えは②のNRSになります。

この痛みのスケールは
癌性疼痛や術後の疼痛評価など
様々な場面で使用します。
評価形式を統一する必要があるので
評価方法は各病院の決まりを確認してください。


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