第113回看護師国家試験解説(一般午前43問目)
減感作療法についての問題ですね!
もしかしたら舌下免疫療法やアレルゲン免疫療法のほうが聞き覚えがあるのではないでしょうか?
減感作療法について説明していきます!
減感作療法(げんかんさりょうほう、hyposensitization therapy)
アレルギー疾患において、アレルギーの原因となるアレルゲンを徐々に身体に投与しながら、アレルゲンに対する生体免疫反応の構成に修正を加える治療法です。
アレルギー性鼻炎や、蜂のアナフィラキシーショックなどが対象となる。
減感作療法の種類
①皮下注射
②舌の下(舌下)にアレルゲンの錠剤をおいて吸収する方法(舌下免疫療法)
があります。
注意点
●強いアレルギーが出ないように、継続して徐々にアレルゲンを投与することで治療効果を確認してくため治療は長期になる。
●稀ではあるが、アレルゲンを投与するので※アナフィラキシー症状がでることがある。そのため投与後30分は観察が必要である。
※アナフィラキシーとはアレルゲンなどの侵入により全身にアレルギー症状が現れる過敏反応のこと。血圧低下や意識障害を伴う場合はアナフィラキシーショックと定義される。
答え
答えは④の「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」になります。
余談ですが…
この治療法がニュースになったとき
「アレルギーは我慢して投与し続けると治るようになったんですよね!?」
と言う患者さんが居たんですけど
その考えはかなり危険です。
アレルギーは我慢すればいいというものではありません。
必ず専門医の判断を仰いでください。
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