第113回看護師国家試験解説(一般午前67問目)
筋萎縮性側索硬化症(ALS:amyotrophic lateral sclerosis)とは
ALSは神経変性疾患の一種です。
発症様式によって、上肢型、進行性球麻痺、下肢型の3型に分けられます。
ALSでは球麻痺による嚥下障害がみられます。
そのため、経口摂取が可能な場合では、誤嚥しにくい体位や食事形態の工夫が必要です。
それぞれの選択肢について
水分は経口による摂取とするかどうか
液体は気管に流れ込みやすく、誤嚥しやすいので経口摂取は難しい食材です。もし、水分を飲むのであれば、とろみをつける必要があります。
経口摂取中は頸部前屈位とするかどうか
頸部前屈姿勢を保持することで、飲み込みの際に食材が気管に流れ込みにくくなる。そのためこの選択肢は適切である。
経管栄養剤以外の注入を禁止するかどうか
経管栄養のチューブからは内服薬の投与や白湯の投与などが行えます。
注入時間に合わせて生活パターンを変更するかどうか
注入時間に生活をあわせるのではなく、普段の生活に合わせて注入を行うようにする。
答え
答えは②の経口摂取中は頸部前屈位とする。になります。
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