理解と共感

こんにちは

前の記事で書いたように、
私には爪を噛む・ちぎる癖があります。

今回お話したいのは
同じく自傷行為であり、最も認知度が高い
“ リストカット ” についてです。

なぜ自分の体に傷を残すのだろう、自殺未遂とは違うの?死にたいならもっと他にも方法があるのでは?死にたがりではないのか、なんて思っていた時期もありました。

そう思っていた私が、
今はそんな感情は一切ありません。
むしろ理解が深まりました。
なぜなのか?
少し書かせて頂きます。

中学生の頃から憧れていた職業に就くために、
「好き」を仕事にするために、
高校を卒業し、都会の学校に進学しました。

田舎から出てきた私にとって、
都会の空気も人も、何もかもがストレスとなりました。

高いビルに囲まれ、満員電車に揺られ、
街を歩けばたくさんの人の波に流され、
ぶつかっても知らないフリをされる。
学校でも上手くいかない。

周りとも打ち解けられず、
家に帰っても1人。
そんな時間が長く続きました。

実家に帰りたい。
地元のみんなに会いたい。
典型的なホームシックでした。

そういったストレスからか、
毎朝吐き気が止まらなくなりました。
朝なので胃は空っぽ。
そのため何も吐けず、
ただただ、えずいては涙を流す日々でした。

学校に行きたくない。

なぜ頑張れないんだろう。
なぜ自分はこんなにも弱いのだろう。
やるせない気持ちばかりが膨らんでいって、
どうしようもなく自己嫌悪に陥りました。

“いつも深く考えすぎだよ”と
友人には慰められます。
自分でも分かってはいますが、
なかなか治るものでは無く、
モヤモヤした気持ち、苛立ち、焦り、
不安、すべてを抱えた時に
それらが私の中で爆発しました。

抑えられない気持ちを発散させたくて、
目の前の壁を全力で殴ってしまいました。
所詮、女の力なので壁は無傷でしたが
殴った右手はじんじん痛みました。

その痛みを感じた途端に、
さっきまで抱えていたものが
私の中から薄れていきました。

私は自己嫌悪から逃げるための選択として
自傷行為を選びました。
痛みによって生きていることを実感していました。

それからも私の自傷行為は続きました。

殴るだけの痛みでは足らない。
だけど、カッターや刃物で切るのは怖い。

たどり着いたのは、

ハサミとシャーペン

ハサミならカッターよりも切れにくいので
傷になりにくいと思ったからです。

傷になりにくいものを使う。
そして、人に見られない場所として
太腿を選びました。

ハサミの刃の部分を何度もこすりつけ
太腿に線状の赤い跡が何本も出来ました。
シャーペンは芯を出さない状態で
痛いと思う程の力で
太腿に絵を描いたりしました。
(芯は出てないので赤い線画ができる)

どちらも全力ではないので
時間が経てば消える程度でしたが。

痛みを感じている間は、
全てを忘れられて心が軽くなりました。

あの頃の私は誰かにただ、
大丈夫だよと言って欲しかったんだと思います。
自己肯定出来ないがために
自傷行為に繋がっていたんだと思います。

#私の話 #自傷行為 #エッセイ

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