シグモイド曲線から想う"良い"と"悪い"の境界

シグモイド関数(曲線)って知ってますか? 知ってますよね??

えっ知らないですか…? いや、知らなくていいです。 ゴンペルツとかロジスティックとか言えば…… いえ、知らなくていいです。。

こういう曲線です。

図1

下の方をあったかと思うと、急にぐんっと上昇して今度は上の方にはりつきます。

図2

このグンッと上昇する部分を隠してしまえば、下 と 上 にはっきり2分される形になるのが特徴です。

上昇する部分の傾きを急にすればするほど 0 → 1 に電気信号が変わるような形を作ることができます。これが何の役に立つかはお近くの数学に詳しい方や機械学習に詳しい方やソフトウェアテストに詳しい方に聞いてください。

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さて。

シグモイドで言う下にある状態上にある状態、この2つの状態ははっきりしているのですが、その境い目がどこかはかなり曖昧です。 曖昧というか変化が連続的で切れ目がありません。

図1

意外と世の中そんなもので、「8時は朝だと思う」「12時は昼だと思う」は比較的はっきりと分かれる共通認識ですが、では何時までが朝で何時からが昼なの? と聞かれてしまうとそこに明確な境い目というのはありません。

朝は朝だと思うし、昼は昼だと思うけど、でも境い目はわからない。

風邪をひいたら風邪をひいてますが、ひいてなければひいてない、でもそのひきかけの境い目はわからない。

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仕事でソースコードのレビューをすることが多いのですが、明らかに良い/悪いコードというものに出会うことがあります。明らかに悪いものは指摘すれば担当者は修正してくれますが、その微妙な境い目の場合はどうすれば…。 担当者に「どこまでがOKでどこからがNGか?」なんて聞かれてしまうと困るマス。そこに明確な区切りはつけられません。。

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あ、この文章にオチはないです…。

ただ「良い」「悪い」ははっきりしながらもその「境い界」となるとなだらかに連続的でそれがどこにあるかはわからない、というのもなかなか深い話だなあという。

それだけのことです m__m

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