2019/08/25 晴れ

 きょうは5時に起き、7時くらいからコミティアの待機列に混ざってきた。200人目くらい。興奮からかなかなか寝付けなかったのだが、眠気を引きずるような感じにはならなくてよかった。前夜から降ってた雨も止んでたし、イベント日和となったな。出発まで有料チャンネルにあった「ターミネーター」を流してたんだが、シュワちゃんがベビーフェイスすぎて悪役に見えなかった。あと昨夜のペンタゴンペーパーズだけど、面白かったな。報道の理想って感じである。理想。
 んで、その待機中に「7日間で突然頭がよくなる本」を読了。 哲学的な思考を身に着けて地頭力を上げようって内容。さっぱり分からなかった弁証法が砕いて説明してあったのがよかったかな。砕いてあっても掴めないんだけども。ちなみに本書によると、弁証法とはテーゼとアンチテーゼを掛け合わせてより理想的なジンテーゼを導くもの、という感じだったか。砕くと理想とするものがあり、それを阻害するものがある。その阻害するものをも理想に取り込んで、よりよい理想にたどり着く……みたいな? それを止揚(アウフヘーベン)というらしい。テーゼとアンチテーゼがアウフヘーベンすることでジンテーゼになるんだってさ。ほほう? あとは非常に個別的な内容だが、本書に「哲学的な思考の回転力でTVのコメンテーターとしても面白いことを言って締めることができるよ」というエピソードが出てきて、それが気になった。具体的には、ある番組でマカロニ料理店の特集があって、その締めのコメントで「この(お店の)情報は隠しておいてほしかったが無理だっただろう。マカロニだけに”筒抜け”ってね」というので笑いを取った、という話。これだけ見るとたしかにうまいこと言ってる気もするけど、このボケをやるために「この情報は隠しておいてほしかった」というフリをするのが、番組のそのときの流れとして自然だったか否かが気になった。ボケるために前フリするのは必要だけど、前後の流れの中で関連があまり濃くないものはやりたかっただけ感がちょっと寒いのではないかと思ったのである。そういう点でボケも文脈が大事というか、流れの中で素直に出てくるのもがより良いと感じた。小説などでキャラクターが自分で動き出すように、言わされてないボケ。キーワードが被ってるだけでボケるための前フリをねじ込むのは、普通の会話においてはイマイチかと思う。大喜利みたいにボケを作る場ならそれでいいんだけど。こういう思考もこの本の成果だろうかね。なんて。
 だいたい4時間ほど待ったか。時間の早いうちは木陰になるところだったので楽だったが、10時辺りになると照り付ける日差しが厳しいこと。風はさわやかなんだけどな。とにかく暑いので昨日仕入れたヒヤロンを使ってみたんだが、炎天下ではほとんど冷えが持続しなくて、長い待機の間にそこそこの涼を求めるには向かないことがわかった。起動直後は本体に結露ができるくらいに冷えるので面白いけど。5分くらいで早急に冷やす必要があるとき用って感じかな。使用環境に大きく左右される。そんなことしたり帽子と手拭いで日を避けたり途中トイレに立ったり(列移動が始まるまでは席の確保が可能だった)しながら待ち、やっと開場。入場してそのままirodoriのスペースへ、早歩きで。ここでもまた50人目くらいに並んだが、ともかく目的のものを手に出来たので今回のイベントは大成功だったと言える。あとなんとなく安倍吉俊のところも覗いてみたんだけど、なんか子持ちサークル用のスペースみたいになってたな。壁際に保育スペースみたいなのがあって。コミティアすげーな。いまはなに描いてるんだろう。lain、ニア、バッケンローダー……はどっちかというと村田蓮爾か。ともかく懐かしい。そんなこんなで壁周辺だけ回って会場を後にした。
 それから東京駅近くでインデアンカレーを昼食にし(旨いけどすごい辛かった)、新幹線の時間まで東京駅近傍のネカフェで休憩。東京駅周辺でもわりかし小汚い界隈があるのね。昼間っから路傍でおっさん三人が酒盛りしてたのは驚いた。あの緑の角瓶は鏡月。ネカフェは2*1.5mくらいの上がりこみになってる部屋だったわけだが、なんかだらだらするには十分な感じだったな。起きて半畳寝て一畳よりは広いわけだし。ホテルの部屋もそうだったんだが、小屋を意識するようになると狭い空間の見方も変わってくるな。ともかくそんな空間で時間までごろごろして、新幹線に乗った。東京発日常行きの新幹線に。
 なんだかんだで楽しい旅になってよかった。
 で、帰宅するとAmazonのタイムセールでポチってしまったプロジェクタ(7000円)が届いていたのでセットアップしてみたんだが、これが画面中央しかピントが合わずにダメだった。オモチャやな。安物買いの銭失いである。返品。でも部屋でプロジェクタ使うというのはどんな感じかというテストはできたので、そこは収穫かな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?