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スタンダードに生きるのが嫌いな僕

かっこつけたタイトルだけど、本当はみんなと同じことをしても勝てないから、たくさん小細工をする。そういう生き方をずっとしてきた。このかっこつけた言葉を言いかえると「スタンダードにはなれない」と表現することもできる。

頭がいいわけじゃない。スポーツができるわけじゃない。
ぱっと見はバカじゃないのに、進学校に行けない。
ぱっと見は運動音痴じゃないのに、走ると周回遅れ。

でも、子供の頃からなんとなく優等生キャラで友達は頭のいい人も多かったから、なんとなくスタンダードに生きてるように見られた。
だけど実態は違う。たくさんいた友達の誰とも同じ高校に行けず、たいした特技もない。
人の前に出ることもなく、友達間では個性の強さを指摘されることは多いけど、集団でそういった個性が発揮されることはない。要は目立たない普通の陰キャだったわけだ。

まあ、これを読む人はほぼエンジニアだと思う。ということは、ほぼ全員陰キャであると思う。
エンジニアなんて、人間同士のコミュニケーションが苦手な人の成れの果てである。(そうでない人がいたらすまん)

そういう僕だからふらふらと中途でIT業界にやってきた。技術をエンジニアと呼べるレベルまで身につけるのは30歳の頃である。
まさにスタンダードではない道を歩くエンジニアである。
様々な小細工をして、本当にあの手この手で生き残ってきた。必死で突き進んだ。そうやって下流の底辺から上流の企画、運用定義まで覚えて、最新のサーバレス基盤の面白さに気づいたのだから努力の甲斐もあるというものだ。(それが本になってバズってるのも実に面白い)

しかし、スタンダードではない僕は、クラウドのスタンダードではない機能ばかりに興味を持つことになる。まあ、それは散々書いてるからここでは割愛するとして。

エンジニアはプロジェクトが変わると自分の役割や目標を再定義する。技術力で殴れるほどの実力がない僕は、どこへ行ってもスタンダードではない。

もちろんスタンダードな王道の勉強もする。トリッキーに生きようとしても基礎がないと何もできない。今で言えばAzureやAWSの資格を取ろうとしてるのがそれにあたる。
その中からきっと僕は変な部分に興味を持つだろう。しかし、自分の好きな技術を見つけることはいかにもプロのエンジニアっぽいではないか。
(実務で評価されないにしても)

でも今までサバイバルしていた僕は今の会社で思うことがある。
今の会社はちゃんと新卒採用する。手厚い研修もやる。メンターもつける。
僕はIT業界に来て、技術研修なんかほぼしてもらったことないしメンターがいたこともないし、それをやったこともない。
格差社会だなって思うし、そういうところからも自分がスタンダードな存在ではないんだなと思い知ったりする。
(ここまでいくと、一種の被害妄想じみてくるが)

しかし、型はずれも極めていけば道が開けるのがIT業界の夢あるところだ。
失敗してもよし。面白い経験ができれば、芸の肥やしもとい原稿のネタになる。

そういうわけで、今もバイオリンの練習をして密かに配信する活動に夢中なのである。覚えるために、上手な人の配信を聴く。それが本当に楽しくて仕方がない。本気で遊ぶことが面白い。
エンジニアだって、ゲームばかりやっていた子供がそのまま大人になって活躍している。遊びはきっと無駄じゃない。

こうして、周りの諸先輩が真面目に勉強をしている中、僕はスタンダードから道をはずしていくのである。

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