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ぼっち在宅介護のオススメ口腔ケア用品

今回のオススメは、口腔ケア用品です。
口腔ケアには、他にもオススメしたいものがあるんですが、まずは今日の2つが推し推しです。

口腔ケアをはじめるに至ったのは、介護のきっかけ、父の歯痛からでした。
もともと歯医者は苦手、歯磨きも好きじゃない。好きなように食べ暮らし、80代の中頃から歯がボロボロと抜けはじめてたようです。
抜けたら抜けたで痛くなくなると勘違いしていたようで放置。当時の口腔環境は、残る歯の虫歯に歯肉炎、歯槽膿漏など悪の巣窟になっていたと思います。

歯医者にいくと、
「口腔ケアは認知症予防になる」的なお知らせが貼ってあったりしました。ちょうど論文で発表があったとか聞いたように記憶します。

先生から
「歯はぶっちゃけ何でもいいんです。もちろんご本人の歯があればそれが1番いいですが。入れ歯でも差し歯でもインプラントでもいい。とにかく、歯茎に『まだ歯があるから頑張って』と感じてもらうことが大切です。しっかり治して、入れ歯を作りましょう。痛いということは、まだ歯茎が生きていると言う証拠です。」と言われました。
歯茎に必要だと感じてもらい、いつまでも自分の歯や歯茎で咀嚼することが脳への刺激となり、認知症を遅らせる効果があるようだというお話でした。

その時に作っていただいた入れ歯は、もう5年6年なりますかねー。未だ修理はされていません。(バージョンアップの改良はしましたが、使っていた物をそのまま改良)口腔ケアをしているからか、歯茎が痩せにくいのです。今でもキュパッとハマります。

そのおかげで、要介護5ですが自身の口から食事を取っています。
そして、父は母より3歳年上ですが、認知力の低下は遅いように感じています。


口腔ケアは、基本は私がやります。
週に一度、歯医者さんからもクリーニングケアと開口訓練などに来ていただいています。
実費の往診です。

父はあまり歯磨きが好きではないので、嫌がる日はサボりもオッケーにしています。在宅の醍醐味です。代わりに問答無用に週一のケアを受けてもらいます。


先生方のケアを真似て、私はざっくりやります。
①入れ歯を外して洗浄。
②うがい3回程度
③口腔ケアティッシュで拭き取り、マッサージ
④歯ブラシで口内をブラッシング
⑤うがい2回程度と洗口液で1回
⑥入れ歯を戻す

体調の良い時は①〜⑥を全てやります。
が、悪い時、気分が乗らない時は、うがいの数を減らしたり、うがいや歯ブラシを無くします。口腔ケアティッシュで拭いて、洗口液を口に含むだけでも、全然ちがうので。

完璧にやるよりは、少しでも続けてやっとくことを優先しています。

一つ目のオススメは
和光堂 Oral plus 口腔ケアウェッティ
味はマイルドとスッキリの2タイプあります。

これは、指に巻きつけて口内を拭くタイプです。歯ブラシとかをする前に一拭きすると歯ブラシに汚れがつくのを減らせるので。
歯医者さんはガーゼを濡らして丁寧に拭ってくれますが、私なんかは毎日はそこまでできないのでウェッティです。
大体3枚使います。ざっと口内全体を拭く。
舌の上、上顎を拭く。歯の周り歯茎を拭く。
そんな感じです。

これは常備しておくと、我々の緊急時にも使えるので、非常に便利がいいです。

体調が本当に悪く、歯磨きやうがいが全然できない時などは、これで舌を拭くだけでも気分がマシになると思います。
ただ、体調が悪いと不穏になるので、口を開けることもしてくれなかったりもあるので。
普段からできるだけ口腔ケアに慣れ親しんでもらえることが大事に思います。



二つ目が
モンダミン ハビットプロ
(歯科医院でしか買えないバージョン)

これも画期的ですね。口に含んで馴染ませて吐き出すものです。マウスウォッシュです。
先生方が、発売当初1週間歯磨きなしでこれだけで体験をされたそうで、効果が高かったそうです。

歯磨き、うがい、ウェッティも無理な時、
口に含ませて吐いてもらうだけ。
うまく吐けない時は、「あとは飲んで」と父にはいってます。


おかげさまで、歯茎の健康だけはキープをできているので、入れ歯を我が歯のようにガツガツ使って、何でも食べています。
レンコン、ゴボウくらいは問題なし。
お正月には数の子も食べました。
だんだん、噛む場所が安定しづらい食べ物(ツルッと滑るナタデココとか)は難しくなってきましたが、それでも我が顎で食べ続けることを諦めないです。

一度、下顎がハタっと動かなくなる試練がありまして、もう最後かなぁ?というくらい体調を崩しましたが、「自分で食べたい」と言う気持ちをはっきりいい続け、リハビリをうけ、胃ろうやポートのお世話になることなく、復活しました。

その後、体調が回復したところで、嚥下能力を高めるため、上の入れ歯の改良をしていただきました。上顎に厚みを持たせる改良です。
この先生からの提案を、「最後まで自分で食べたいからチャレンジしてみたい」と自ら志願しました。


先生によると、後期高齢者で介護状態の方の場合、入れ歯作りや入れ歯調整は、不安もあってなかなか難しいんだそうです。
いきなり人の手が口にはいってきますからね。型取りも喉が塞がりそうで怖いからと。


なので、父の志願は先生方も驚いてらっしゃいました。
「Aさんだけなんでやろ?なかなかこんな風にはいかないんですよ!」と。


父の場合、寝たきりになる前に歯医者に通院する機会を得て、口腔ケアの意味、先生らの志なんかを知れたので、チャレンジしていけてる部分は大きいかもですね。

それと同時に、週一ケアや日頃からのケアで口をあける習慣があること、ケアにより口内や歯茎が健康であることで、脳への伝達(理解)がいいんだろーなーと素人は信じています。


口腔ケアは完璧やなくていい。
毎日じゃなくてもいい。
ティッシュで拭くだけ。
洗口液を含むだけ。
それで口内が元気になって、認知症が遅らせられたら…まだしっかり話せることもたくさんあるかもしれません。

良ければ使ってみてください。

注)
口腔ケアが認知症の予防になるお話は、論文があるとか、父のケアによる個人的実感によるものなので、必ずしも効果があるとかは言えないかもです。そして個人差もあると思います。
すでに認知症を発症していた母は入れ歯や口腔ケアをひどく嫌がり、なかなかうまくいかないことは多かったです。
だから、認知症が治ると言うものではないです。進行を止める、緩やかにすることのお手伝いにはなるかもしれない。そんな感じになればいいなと思うばかりです。
ただ、口腔内が元気になる事は悪いことではないと思うので。良ければと言うことで、よろしくご理解お願いします。


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