見出し画像

父は持ってたなぁ!という話 その1

夏風邪にやられ5日目。咳をしつづけたので、今日は腹筋が痛い痛い。ただ、かかりつけ医から頂いた薬が効いてきてきたようで、ほっと一安心。やっと回復できそうな気がしてきました。

かかりつけ医。そう、今の私の大事なかかりつけ医。それは、父の主治医の先生でした。

父の介護の最初から最後までをずっと見守ってくださった先生でした。

で、今回は、その話のスピンオフを少々。


実は…
父は、私が介護に携わるまで、他の内科の先生にかかっていまして、そこの医院に通院しながら、大きめな総合病院で腎不全を診ていただいていました。

家族でいろいろあって…
私が介護やらお財布管理をせざる終えなくなって…
初めて大きい病院の定期検診についていきますと、女医さんにいきなり怒られました。

「前にもご説明しましたけど!食事療法ちゃんとされていますか?もう透析間近の数値ですよ!ちゃんとしてください。今日、食事療法の指導もう一度受けて帰ってくださいね!」

「。。。」

同席していた父はダンマリ。

母は怒られていることはわかるけど、内容はサッパリな様子。

私にいたっては
「え?腎臓悪かったの?透析って何⁉️」状態。

改めて、女医さんに初めましてなことを告げ、話を聞いて納得。食事療法の指導を受けて帰りました。過去に他の家族に、腎不全や食事療法をご説明してくださってたようです💧


父本人は、腎臓がだめになっても透析はしない!の一点バリ。
私は、予備知識がないため、透析する?しない?の2択しかないと思い込んでいました。

その後、当時のかかりつけ医に、大きい病院の検査結果を相談すると…
「透析が間近かぁ…本人はなんと?しない?あ、そう。ならば…あの病院はあかん。透析を薦めて儲けることしかしない。透析患者の通院や送迎を考えてない!〇〇医院なら、若い先生が往診とかしてくれたんやないかな?うち?うちで診ないことはないけど、往診はしてないから。通院できなくなったら、診てあげられへん。透析しないで最後となったら、どっか最後まで診てくれる施設考えとかんと…」と言われました。
そこは、おじいちゃん先生やったんで、仕方ないことではありましたけど。あの時、ハッキリ言っていただけてよかったと思ってます。


この時、母はすでにまだら認知症で。
作り置きをいい感じで温めることすら難しく…(それもまだら認知症だから、できなかったことを隠したり、バレて怒られたくないために先に逆ギレしたり…私は初期の認知症の扱い方を知りませんでした。)


父には、とにかくカリウム除去食を提供して…通いで食事療法をやってみてました。
(宅食とかいろいろチャレンジしましたけど、父が受け付けず、結局、私がカリウム茹でこぼし料理を作って提供してましたねぇ)


ちなみに☝️
この時点で、父母預貯金ゼロだったんです😅(交通費も駅までのチャリ置き場の費用もこちら持ち。作り置きも私の自宅で作った物は全部ウチがかぶってやりましたよ😤)


2年かなぁ…
腎臓の数値が持ち直したり現状維持とか出来ててよかったんですけど…

その後だんだん体力が落ちてきたら、
お通じが悪いので下剤、眠れないから眠剤、と薬が増えて。

すると、
お腹壊す→トイレ間に合わない
慌てること増える→転倒してケガをする
歯が痛い→歯医者が嫌で…悪化

みたいになりまして。
とうとう総合病院の定期検診で診察を待つ体力すらなくなってしまったんです。

透析手術か?
手術をしないか?

介護になるなら在宅か?
施設か?

2年ぽっちのことですから、貯金もあまり貯まってなくて。その当時、私も出してやる!というほどお金もなくて。

選択肢は何択あったかはわかりませんけど…

父が「透析はしない!」と決めていたので、しないで、施設代もないなら在宅介護か…
と言う感じを持って、総合病院の相談センターみたいなところへ書類が回されました。

体調の悪い父は、一旦家に連れて帰り休ませて。
病院にとんぼ帰りし、センターへ。
係のお兄さんが手作りコピーが挟まったファイルを持ってきて「どうぞ🫴」と笑顔で迎えてくれました。

「在宅介護なら、今の状況だと…市内は…
〇〇先生と…⬜︎⬜︎先生ですかねぇ。他はちょっと遠いかなぁ。透析…腎臓…△△先生はお断りになるかもなぁ…このあたりかなぁ」

と、複数枚の在宅介護に協力的な医院をご紹介くださいました。

「ケアマネージャーさんは、どこでもいいですよー」
「???(ケアマネ?何?)」

今なら当たり前にわかる「どこでもいい」の意味。わからなくて質問も返せませんでしたね。
まだまだ介護申請する人が少なくて、周りも知らない人ばかりで。

とりあえず、うちには金がない!
ただ、年金はある。
日常の延長でならやれることがある!

自宅へ戻り…

「オヤジぃ、なんかさ、多分こっからどんどん介護とかになると思うって。今までみてくれた先生は往診しないから、こっから見れないって。どっか施設に入るか、家でなら往診してくれる先生にお世話になるしかないみたい。大きい病院のセンターで、この辺の先生なら見てくれるかもって紹介されたんだけど…」

と、3枚の紙を見せたら…

父は、迷わずに
「ここ👇」
と言いました。

「え?一択?」

「そうや!オレの同級生の息子や。昔一緒に勉強したんや。言えばわかる。」

「はぁ?」なんだって?😳

つか、なぜ最初から〇〇先生に診てもらってないのか?…???謎しかない…
が…

気難しい父がこのややこしい状態で、進んで医療を受けてくれるなら、願ったりかなったりだ!

「ま、いいや。オッケー👌すぐ行ってくるよ!待ってて」と〇〇先生の医院に電話して、飛んで行きました。


それが、〇〇先生と私が初めてお会いした時のことです。


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?