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腹くだす飲み会のぶるうす

12種類の声が均一な音量で耳に入ってきて何一つ聞き取れない食い合わせの悪い晩餐、張りたくもない膜が厚めに張られていくのを斜め上から傍観して解散、徒歩、1500mぶんを吸って吐くだけのテンポで助かって夜桜、風の中からは沈丁花のにおい


浮くはずだった歯は口ん中で並び順を逸し咀嚼、たどり着いた暮らしの鍵はこともなく開いて カーテンの隙間からおるごおるの音色フロム愛すべき場末の(ホテルプレリュードルナシス入口より)上空を一瞥すると人生の雑言と賛美がぼんやり座を組んでいた

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