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「Chinese electric cars will reduce UK emissions but what about rivals here?」BBC 2023/9/18

【記事の要約】
EUでは、中国の電気自動車(EV)は中国政府の巨額の補助金を受けて、人為的に価格が低く抑えられているとする調査を発表した。EUが懲罰的な関税を検討する中、イギリス政府はゼロ・エミッション・ビークルを導入する。自動車会社が販売台数の22%をEVにできなかった場合、不足分1台あたり1万5000ポンドの罰金を科せられるか、EVをたくさん販売している会社から余剰クレジットを購入する必要がある。近年EVの多くは中国から出荷されており、中国製の輸入車ブランドはEVばかりである。この政策は構造的に、中国を含むEVの輸入業者に有利であるといえる。

【私の考え】
現時点でEUと英国の対応に差が見られるのは、EVに関する総合的な政策の違いだと考える。英政府はエンジン車の新車販売を2030年までに禁止すると発表したため、中国のEVに関税をかけると目標達成が難しくなる。一方、EUはEVシフトによる雇用喪失を危惧した国に反対され、2035年以降も条件付きでエンジン車の販売を認める方針である。また、補助金に頼り普及させること自体がかなり難しく、走行距離を飛躍的に伸ばすことのできる全固体電池が実用化され、補助金がなくても顧客がほしくなるEVを販売することができてこそ、世界中でEVシフトが現実的になると考える。


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