「『戦略メープルシロップ備蓄』を放出へ、市場で不足 カナダ」 CNN 2021/11/30

【記事の要約】
業界団体のケベック・メープルシロップ生産者協会(QMSP)は、コロナ渦で自宅で料理をする人が増え、カナダ市場で不足するメープルシロップへの対応として、戦略メープルシロップ備蓄の半量近くに相当する約2万3000トンを放出すると発表した。政府からの支援を受けるQMSPは「メープルシロップのOPEC」とも呼ばれ、備蓄をメープルシロップの価格や供給のコントロールに利用している。

【私の考え】
日本では、日本政府が米、食糧用小麦などを備蓄しており、スイスでは輸入業者がコーヒーや砂糖の備蓄を行っているが、政府の判断において備蓄の放出を決めるため、カナダの例は、メープルシロップ業界が主体となり備蓄を行っている点で大きく異なる。また、メープルシロップが取れる期間が10日~20日程度しかなく、備蓄をしないと1年を通しての供給が不可能になることを考えると、備蓄があるのも自然である。


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