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BL(主に小説)が楽しくて仕方がないから話をしたい!! ③BL界の中世とモフモフとアルファとオメガ

 BL小説を読み始めてしばらくは現代日本が舞台のモノばかり手にしていましたが、ちょっと手を広げていくと現代だけでない日本だけでない色んな世界がありました。

 まぁ多いのが「中世ヨーロッパっぽい」異国です。
 中世ヨーロッパ、日本でいえば鎌倉時代あたりですね。荒くれ共が簡単に人を斬っていた頃です。
 ヨーロッパあたりだって「人権」なんて単語もなかった時代ですがBLおよびラノベ界の「中世っぽい時代」は倫理観が確立されています。

 王族・貴族制があるゴリゴリの階級社会なのに貴族は平民を丁重に扱いますし、異世界転生した主人公の無礼さを笑って許しますし、王子と瓜二つの平民に「影武者になってほしい」と頭を下げます。話の舞台は水源に恵まれていて温泉も湧いているので風呂もありますし洗濯も欠かしません、脳筋ワイルド騎士は汗臭くて「お風呂に入ってますか?」なんて聞かれたりします。このご都合中世、キライじゃないです♡

 現代や過去でも「モフモフ」「ネコ耳」がちょいちょい出てきます。興奮すると「耳」が出たりケモノになる、満月のころに「耳」が出てたりケモノになる、伝説の「半獣族」なので普段は人間の姿、変な薬で「耳」が出たりケモノになったりします。日本が舞台のだとキツネになるのが多くないです??

 そしてBL界における黄門様の印籠、母なる海のアルファ・オメガです。
 説明は省きますが、すごいですねコレ。この設定。pixivマンガで初めて知ったときは「エロシーンを作るため」にある設定だと思ってたんですけど、全然違いました。用途はそこじゃありませんでした。

【アルファ・オメガがあれば現代日本で「階級社会」が作れる】

「選民意識と傲慢さのアルファ」「自立できないオメガ」とい基本的な階級設定があります。
 そして個人的に大好物なスパイス、「変異」があります。
 アルファからオメガへの変異はまさに貴族の没落。
 支配者から被支配者、仲間だとおもっていた者たちから見下される屈辱、「アルファの中のアルファ」として一目置かれていたはずの自分が仲間から「ただの性的対象」として見られる屈辱、歯牙にもかけていなかった存在になってしまう屈辱。
 屈辱のオンパレードです。こじらせろ屈折しろ悲嘆に暮れろ!

 この絶望感や認めたくない現実、なのにおとずれる「ヒート」。理性で抑えきれない本能がつきつける事実。この堕ちていく心の様子をしっかりみっちり説いてくれるのが小説の醍醐味、BL小説がたまらなく好きなところです。

 ただこのアルファ・オメガ(ベータも)設定はあまりにオールマイティ過ぎるので、あんまり好んで読むことはないです。

 他にも、あんまりないですけどディストピアもありますね。そこまで行くと設定がハードすぎてBLのLがLIFEの意味になったりしててもう面白いです。

あなたの!すきな舞台を!!教えてほしいのです!!!

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