20211220

 現職の最終勤務が終わった。明日から新しい職場。個別指導塾の教室長。今月中は冬期講習の講師として教室に慣れる期間。教えれるのだろうか。高校生は担当にならないと信じて、小中学生の国数英社理。復習もたいして出来なかったが、ぶっつけ本番、過去の知識を捻り出して何とかなると思うしかない。

 退職に際して、色んな人から嬉しい言葉をかけてもらった。自分がこんなにウェットな人間だったのかと驚くほど寂しくなった。これまで何度か離職は経験しているが、一番長く4年勤めた職場を離れるのは喪失感もそこそこ。次のとこで上手くやっていけるだろうか。仕事を楽しく、給与も満足、素晴らしい未来が待っているんだねきっと。

 仕事をゲーム化する、というポッドキャスト超相対性理論の話を思い出す。思い出そうと思ったが、一度しか聞いていないしほぼ忘れている。自身が取り組む仕事の難易度設計をすること。程よい負荷で、ギリギリ超えられる目標を立て、そこをクリアしていく。そこがどういったステージなのか把握する。マリオで言うならば平原なのか、海なのか、城なのか。終わりのない取り組みだと物事を重く捉えがちになるので、期間を定める。次の職を離れるタイミングなんてまだ考える段階ではないが、現年齢から考えて今後35年以上働き続けることを思えば、そこでそのまま一生勤め続けると決める必要はない。ノウハウを学んで個人で塾を立ち上げてみるもよし、同業他社に移るもよし、二種免許を持っているのでタクシードライバーに戻ったっていい。視野を狭くせず物事に当たる姿勢を忘れずにいたい。適切な目標を立てて、楽しみながら仕事をしたい。

 自分が仕事を楽しいと思うのはどんな時だっただろうか。結局、職場の人と談笑してる時だったような。職務において大きな責任を持って取り組んでそれをやり遂げて充足感を得る、なんて経験は、これまで長く籍を置いた職場がないので思いつかないな。先輩の下で出来るようなことをやっていただけ。直近の職では自分一人で話を進めた仕事もあったけれど。

 塾の教室長として、アルバイトの大学生や、生徒・保護者にとって、居心地の良い場所であれるように努めたい。仮にもトップの立場にある自分が皮肉屋であったり、気分屋であったり、嫌なやつなら皆離れていくだろう。真面目なことも下らないことも何かと気さくに話せる人間でありたい。これまでは自身が担保してもらっていた側だが、指揮する人間になるのであれば、その環境に対して心理的安全性の担保を心がけたい。自己開示度をできるだけ高めて、相手にも心を開いてもらえるように。

 色々な人に嬉しい見送りの言葉をもらって、その時の気持ちを冷凍保存しておきたかった。すでに今日の時点で薄れているものな。良いライブを観終わった後もよく思うことだが、そのポジティブな感動や熱量を飴玉か何かに込めて、メンタルが低下したときに口に含めば気持ちを思い出せるようなものにできればいいのに。感情の扱いは難しい。

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