犬は、「匹」、それとも「頭」

 先日、あるテレビ番組でペットの犬の問題を取り上げていました。その時、司会者が「〇〇頭(とう)の犬」と発言しました。画面に写っていたのは、室内で飼育できる小型犬です。小型犬だから匹ではないのか。大型犬は「頭」、小型犬は「匹」と思っていました。

 手元の『絵で見る「もの」の数え方』(町田健著 主婦の友社)を見ると、次の記載がありました。

 「「通常は「匹」や「頭」を用いて数えますが、その区別は原則として大きさです。警察犬や盲導犬など、訓練を受けた犬は、大きさに関係なく「頭」で数えることが多いようです。」とあります。

 本が出版される時「校閲」があるように、テレビ番組の制作にも同様のものがあると思うのですが。(ただ、中型犬はどうなるのか気になるところです。)

 以前から、数え方が気になっています。鳥は{羽}で数えますが、その読み方です。
「三羽」を「さんば」でなく「さんわ」、また、時間の「分」ですが、「四分」を「よんぷん」ではなく「よんふん」と言ったりするのをを耳にすることが、近頃、あります。
「三匹」を「さんびき」でなく「さんひき」ということもありました。

 こういった変化が何に起因するのか、よくわかりませんが、パソコンなどの影響もあるのかと思います。今使っているパソコンで 「さんば」、「さんわ」と打っても「三羽」と変換されます。しかし、新明解日本語アクセント辞典では「サンバ」は載っていますが「サンワ」では載っていません。

 しかし、「よんふん」では「四分」とは変換されません。アクセント辞典に「ヨンプン」はありますが「ヨンフン」はありません。

 どういうことが影響しているのか、テレビ番組以外での例を集める必要がありそうです。


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