お寺の掲示板 ②

大阪市 光臺寺 

「 そうならねば
  ならぬのなら

  ありのままを
  ただ受け入れて

  ありがとう
  さようなら

  また遇う日まで 」

 また遇う日まで の「遇う」。 「逢う」はよく目にします。時に「遭う」も見ますが、普段はあまり見かけない、そして使わない「遇う」。

 意味は「会う」と同じですが、「偶然に」の意味が込められています。

 離れてしまうと再会は、なかなかその機会は訪れないのかもしれません。

漢字は表語文字(発音・意味を表す)と言われています。

「あう」にどの漢字を使うのか。「会う」、「逢う」。それとも「遭う」。掲示板に使われている「遇う」。

 どの漢字を用いるかによって、書き手がその表現意図を読み手に理解しやすくすることにつながっているのかもしれません。

 漢字を使う(書く)には、覚えること(漢字の数)、注意しなければならないこと(筆順、はね、止め)など多くの決まり事がありますが、その分、多様な表現を可能にしているのではないのかと思います。

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