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【ff16】エンディング考察/月、花が示すこと

※本編ネタバレですのでご注意下さい

エンディング考察が盛り上がってますね。
旅が終わったという達成感と喪失感を感じてる方も多いのではないでしょうか。
わたしも何か書かないと落ち着かないので考察置いときます。

もちろん一番気になるのは、クライヴとジョシュアはどうなったのか?という部分。
私は「ジョシュア生存、クライブはアルテマにかわる新たな理になった」と結論しました。
今回はクライヴのその後を、ジルとクライヴの関係から紐解いてみます。

クライヴがアルテマとの決着をつけた頃、地上から月を見上げたジルがメティアが消えるのを目撃します。
死を予見したのか泣き崩れ、昇ってきた太陽を見つめるというもの。太陽をみると少しだけ穏やかな顔になりましたよね。
クライヴ達が勝ったのだと安堵しているともとれますが、太陽にクライヴの存在を感じたのではないでしょうか?
クライヴとジルの会話から読み解きます。

雪月花

ジルは北部大陸の王国出身であり、幼少期に和平の証としてロザリアに預けられました。
それは平たくいえば嫁がせることで国と国を繋ぐ政治の道具として使われたということ。
ジルと雪月花を見に行くサブクエで、ジルは語ります。
一人で知らない国にきて泣いてばかりいたとき、クライヴが花を見に行こうと誘う。嵐がきてその日は見られなかったが…

「次の日の朝 嵐の夜を越えて
花が咲いた
まっすぐ上に お陽さまに向かって
そのとき分かったの
私が下を向かずにいられるのはあなたが…
そばにいるからだって
私はあなたのことが好きなんだって
クライヴ いつもそばにいてくれてありがとう」

側にいてくれるお陽さまのような存在としてクライヴを見ていたことが分かります。クライヴを側に感じ取ったためジルは最後に太陽を見上げて穏やかな顔をしたのではと考えます。

そして「雪月花」とは、冬に舞い踊る雪、秋の夜にぽっかりと浮かぶ月、春に咲き誇る花といった自然美を指す言葉でもあります。

月をみる

中唐の詩人、白居易の漢詩に
「雪月花時最憶君」という一句がある。
雪の降るとき、月の昇る夜、花の咲き香るときは、季節のうつろいを見ながらもっともあなたを懐かしく思い出す
という意訳です。
月をみる=あなたを想っている
エンディングテーマ曲にも通じます。

クライヴは新たな理(神)になった

アルテマは一族のためだけにヴァリスゼアを使おうとして人や魔法、クリスタルを創りました。
アルテマの目指す世界は、神が実体をもって干渉し作り上げる完全な世です。
クライヴがアルテマを打ち倒した後のセリフを引用します。

「不完全かもしれない
だからこそ誰かと繋がりを求め間違いながらも歩いていく  目の前に広がるこの世界に答えがあると信じて  ただまっすぐに歩き続けるんだ一歩また一歩と」


「ベアラーもドミナントもクリスタルも魔法も  全て灰にかえそう  たとえこの身が砕けようとも  人は自ら場所を作れる」

召喚獣を吸収し神に近づいたクライヴは、人を信じていました。
アルテマを吸収しオリジンを壊したことで、クライヴはアルテマにかわる新たな理(神)になったのだと考えます。

大きなダメージを受けたクライヴの肉体はなくなり、精神体となって干渉はせず人々を見守っていったのではないでしょうか。

ゲームとしても、トロフィー[新たな理](人が人として生きられる場所をつった)を入手します。

ジルとの誓い

バルナバスから逃げ伸びた、夜の浜辺での会話シーンを引用します。

「俺はいつ人でなくなってもおかしくない」
「人でありたいと願い続ける限り…あなたは人よ、クライヴ」
「ようやく分かったんだ 俺が背負っているもの  罪も想いもそのすべてが俺自身を人に留めてくれることに
君に誓うよ
俺は最後までこの運命と戦う
君と 生きるために
またこうやって月を見よう」
「私も誓うわクライヴ
何があっても私が″あなた″を見つけるって」

クライヴは自らが人ではなくなってしまうことを予見していました。そしてジルは、クライヴをクライヴとして留める肉体を越えて、愛していたのではないでしょうか。たとえ姿が見えなくとも、変わったとしても。

その他考察


[なぜメティアは消えた?]
アルテマが理の世界では、願いはアルテマに届きます。アルテマが消えたことで、その願いの星であるメティアも光を失ったのだと解釈しました。願うだけではなく、人が作っていく未来の始まりともとれます。

[ジョシュアはどうなった?]
ジョシュアはアルテマ吸収後のクライヴによる蘇生によって息を吹き返した。というシンプルな考察です。
根拠はエンドロール後の、ジョシュア・ロズフィールド著 FINAL FANTASYが存在していることから素直に″生存″とうけとったものです。
ジョシュアが死亡していたとして、クライヴや他の人物がジョシュアを名乗って執筆する必要性が見当たりませんでした。
「クライヴはジョシュアのナイトである」
というのはこの物語の始まりであり要じゃないかと思います。

最後に
9月にアルティマニアがでるので、考察するなら今?色んな視点で考えるのも楽しいですね。
10-2の二番煎じかもしれないけど、その後をみたい。そしてみんなの笑顔がみたい。

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