名簿業者って闇深そう…
業務の関係で、名簿業者に電話することがあった。
というのも、名簿を買いたかったわけではなく、
改正個人情報保護法への対応を問い合わせるためだ。
始まりは1枚のDM
とある名簿業者から名簿を買わないかというDMが届いた。
「そんなはずはない」
私はそう思った。
というのも、今年の4月に施行された改正個人情報保護法により
オプトアウトに関する規定が厳しくなり、自社で獲得した名簿しか販売できなくなった。(この解釈で合ってると思う)
これによってほとんどの名簿業者は撲滅されたのだ。
「名簿業者」で検索するとほとんどが4月以降営業を辞めている。
ここから分かるのは、名簿業者の扱う名簿のほとんどが別の業者から買っていたもの、ということだ。
つまり今も営業している名簿業者は全て自社で獲得した名簿しか扱っていないということになる。
他事業を営んでいるならまだしも、名簿専門でやってたのに自社名簿がたくさんある名簿業者なんてあるのか?
「そんなはずはない」
と思った次第である。
法改正後に一斉に姿を消したという時点で既に闇がちら見えしている業界なのだが、今回、そのDMを送ってきた怪しい名簿業者に電話を掛けて問い合わせてみた。
本当に法律上問題ない名簿が大量に買えるのなら買いたいというビジネス的な動機と、もし怪しい業者ならそれはそれでnoteに書けるし面白そうという不純な動機で電話したのだが、
ここに書いているということはそういうことである。
以下、電話内容である。
名簿業者(おじさん):どうも。〇〇(企業名)です。
会社の問い合わせ窓口が開口一番「どうも」は社会人としてどうなのか。
私:御社のDMが届きまして、名簿の購入を検討しているのですが、購入前に確認したいことがございまして。
名:え??
私:だから、御社の名簿の購入を検討しているのですが、購入前に確認したいことがございまして。
名:はい。
この時点で声色がかなり暗くなる。
私:今年の4月に改正個人情報保護法が施行されて今まで使ってた名簿屋さんが辞めちゃったんですが、御社の名簿は本当に法律上問題ないんですか?
名:はい。
暗い雰囲気で、だるそうな口調の返事だ。
私:つまり、オプトアウトされた名簿は扱っていないと?
名:はい。(先ほど同様暗くダルそうな口調)
私:ということは、4月以降は自社名簿しか扱っていないと思うので、名簿の数もかなり減りましたよね?
名:はい。(さっきと全く同じ口調)
私:分かりました。また社内でも購入するか検討させていただきます。
名:ガチャ(無言で電話を切る)
という感じである。
あからさまに怪しくて少し笑ってしまった。
邪推かもしれないが、この名簿業者はおそらく法律を違反しているし、それを自覚している。
ということは他社から名簿を提供されているということであり、他にも違法で名簿を売買している企業が存在する可能性がある。
その大本をたどればどこに行きつくかは一切不明ではあるが、もしかすると不正に取得された個人情報も含まれるかもしれないし、どこかから情報が洩れているのかもしれない。
実に闇が深い業界である。
※あくまで私の推測です。法律の解釈が間違っている可能性もあるので間違ってたらご指摘ください。
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