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2021年 私が見た「ベスト映画」を発表!

前年から続くコロナ禍、そして賛否両論、紆余曲折の東京オリパラ。そんな2021年もホームシアターで映画三昧の毎日(210本/12月30日現在)でした。

今年は結構いろんなジャンル、年代、製作国の映画を見たと思うのですが、点数をつけると好みが偏ってしまうことに気づいてしまい......、そんな「2021年に私が見たベスト映画」です。どうぞ。

2021年に見たベスト映画はコレ!

今年☆5つをつけた「今年初めて見た映画」12本をザックリ紹介します。(順不同)

『ファーザー』(2020年/イギリス・フランス)

(C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ ORANGE STUDIO 2020

認知症を当事者自身の視点で描くヒューマンドラマです。人物や時間、場所をあえて曖昧にし、ともすればホラーになりかねないところをあくまでも人間ドラマとして見せる巧妙さ。アンソニー・ホプキンス、オリヴィア・コールマンほか脇のキャストも素晴らしい。尺(1時間37分)もいい。感服の1本です。

『マイ・ハッピー・ファミリー』(2017年/ジョージア・ドイツ・フランス)

Netflix

コーサカス地方の小国ジョージアを舞台に、教師で52歳の女性が家族と離れて暮らすことを決意し自分の人生と向き合う姿をコミカルに描いたホームドラマです。「家族は一緒にいるべき」なのか。遠い異国の話とは思えない必見の1本です。

『希望のかなた』(2017年/フィンランド・ドイツ)

(C)SPUTNIC OY, 2017

シリアからの難民青年と、彼をめぐる人々、環境をシニカルに描くコメディタッチのヒューマンドラマです。監督はフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ。最小限に抑えたセリフとそれを補う音楽、仏頂面な人々が見せるちょっとした優しさに「やっぱり人間っていいな」と思わされる1本です。

『ブエノスアイレス恋愛事情』(2011年/アルゼンチン・スペイン・ドイツ)

ブエノスアイレスを舞台に恋に傷ついた30代の男女を描くロマンティック・コメディです。靴箱と呼ばれる狭い部屋でバーチャルに生きる2人。建造物や現代アートも楽しめ、意外なところに日本文化もー。エンドロールも見逃せない1本です。

『ホテル・ムンバイ』(2018年/オーストラリア・インド・アメリカ)

(C)2018 HOTEL MUMBAI PTY LTD, SCREEN AUSTRALIA, SOUTH AUSTRALIAN FILM CORPORATION, ADELAIDE FILM FESTIVAL AND SCREENWEST INC

2008年インド、ムンバイで起きた多発テロを描いた映画です。惨劇の舞台となったホテルに取り残された客と従業員、まだ少年のテロの実行犯。いずれもをあえてクローズアップしない描写が作り出す臨場感と緊張感がただことではない1本。これは傑作です。

『わたしはロランス』(2012年/カナダ・フランス)

女性になりたい男性とその恋人の10年にわたるラブストーリーです。周囲の偏見と戦うロランスを理解し、ともに生きようとする恋人フレッド。しかしー。
当時23歳のグザヴィエ・ドランが描く繊細な人間模様と芸術的映像美は息を呑むばかり。長尺(2時間48分)を感じさせない圧巻の1本です。

『日々と雲行き』(2007年/イタリア・スイス・フランス)

突然職を奪われた会社経営者の夫と、フレスコ画の学位取得に励む妻の危機を描く人間ドラマです。裕福な暮らしから一気に転落する2人。関係の修復はー。

『アスファルト』(2015年/フランス)

(C)2015 La Camera Deluxe - Maje Productions - Single Man Productions - Jack Stern Productions -Emotions Films UK - Movie Pictures - Film Factory


郊外の老朽化した団地を舞台に、そこに暮らす3組の男女の交流を描く群像劇です。落ち目の女優と高校生、冴えない中年男性と夜勤の看護師、軟着陸した宇宙飛行士と保護する移民女性。この相手だからこそ、の絶妙の関係に心が和らぐ映画です。

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年/アメリカ)

(C)2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

卒業を控えた女子高生のモリーとエイミーが「学生らしい思い出づくり」に奔走する青春コメディです。学園ものにありがちな設定をくつがえし、現代らしい多様性を描いています。自身も女優として活躍するオリビア・ワイルドの初監督作品です。

『幸福なラザロ』(2018年/イタリア)

(C)2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE

イタリアのある村で起きた実際の詐欺事件をもとに、現代の幸福とは何かを問う映画です。現実と神秘が交錯する世界をイタリアの新鋭女性監督アリーチェ・ロルヴァケルが描きます。

映画のキャッチコピーのとおり「圧倒的な幸福感に満たされる」のか、ぜひその心でご確認ください。

『アイフィールプリティ!人生最高のハプニング』(2018年/アメリカ)

(C)2018 TBV PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

自分の容姿に自信がない主人公レネ―が、頭を強打したことをきっかけに考え方も生き方も激変する姿を描いたラブコメディです。「自分に自信を持って」というけれどなかなかうまく行かないー。そんな悩みに効く映画です。

『プリジョネイロ』(2021年/ブラジル)

Netflix

ブラジルの田舎町の青年が家族にいい暮らしをと思い出稼ぎに。が、出稼ぎの実態は不当な奴隷労働。どうにもならない格差の現実の中、搾取される側に残されたある選択とは。

以上、12作品でした。非ハリウッドのマイナー系小品揃い。その中から2021年の私のベストワンはー。

2021年マイベストワンは、『ブエノスアイレス恋愛事情』

2021年のマイベストワンは、『ブエノスアイレス恋愛事情』です。

昨年に引き続きマイナー系の恋愛映画です。この映画に対する私の評価は偏愛以外のなにものでもありません。

次点は『ホテル・ムンバイ』『プリジョネイロ』の2本。 『ブエノスアイレスー』とはうって変わってダークでしんどい映画です。

まとめ

私事ですが、スマホの機種変更に伴い映画記録アプリを変更しました。
現在使用しているのは「WATCHA PEDIA」 評価データを基に自分好みの映画をおすすめしてくれる機能もあり有料の動画配信サービス「WATCHA」にもリンクできるアプリです。

以上、2021年のマイベスト映画でした。2022年もまた素晴らしい映画に出会えますように。

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