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第93回 アカデミー賞を徹底予想!

4月26日(日本時間)に発表となる第93回アカデミー賞。今年は新型コロナの影響で2ヶ月後倒ししての授賞式となります。

その全23部門の予想です。「好きな役者が出ている映画」「実際に見て面白かった映画」といった個人的な思い入れをできるだけ排除し、前哨戦と言われる各映画賞の結果や、近年の受賞傾向などを徹底研究し、ガチに当てにいった予想です。

*参考にした映画賞はこちら

ナショナル・ボード・オブレビュー(NBR)
ゴールデン・グローブ賞
放送映画批評家協会賞
全米映画俳優組合賞(SAG)
全米監督協会賞
NY映画批評家協会賞
シカゴ批評家協会賞
LA映画批評家協会賞
ボストン映画批評家協会賞
全米製作者組合賞(PGA)
ACEエディ賞(米映画編集者協会)
全米脚本家組合賞
全米撮影監督協会賞
全米美術監督組合(ADG)
衣装デザイナー組合賞
英国アカデミー賞
ベネチア映画祭
ベルリン映画祭
トロント映画祭

各賞の予想

作品賞 :『ノマドランド』

(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.

リーマンショックによる企業倒産の影響で住み慣れた家を手放し、キャンピングカーで暮らしながら季節労働を渡り歩く女性を描いた作品。
ゴールデン・グローブ賞、放送映画批評家協会賞ほか8つの映画賞で作品賞を受賞した大本命の1本。

大穴は『サウンド・オブ・メタル』 韓国映画『ミナリ』と最多部門ノミネートの『Mank マンク』はナシと見た。

監督賞 :クロエ・ジャオ『ノマドランド』

1982年中国北京生まれの新進気鋭の女性監督 作品賞以上の大本命視。対抗は見当たらない。

主演男優賞 :チャドウィック・ボーズマン『マ・レイニーのブラックボトム』

Netflix

2020年8月に逝去したチャドウィック・ボーズマン。遺作となる本作では、1920年代のトランぺッターを演じた。
『サウンド・オブ・メタル』のリズ・アーメット、『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスなども有力視されるが、やはりチャドウィックに獲らせたい。

主演女優賞 :キャリー・マリガン『プロミシング・ヤング・ウーマン』

(C)Universal Pictures

明るい未来が約束された若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)が、ある不可解な事件に前途が奪われ、復讐を企てる本作で主人公を演じたキャリー・マリガン。
『ノマドランド』のフランシス・マクドーマンド、『マ・レイニーのブラックボトム』のヴィオラ・デイビスら有力候補を抑えての本命視。

助演男優賞 :ダニエル・カルーヤ『Judas and the Black Messiah』

ゴールデン・グローブ賞ほか受賞。対抗は『サウンド・オブ・メタル』のポール・レイシーだが、こちらはピンとこなかったのでダニエル・カルーヤで。

助演女優賞 :ユン・ヨジョン『ミナリ』

各映画賞での評価がかなり高いユン・ヨジョン。ライバルは『続・ボラット』のマリア・バカローヴァ。個人的にはマリアの頑張りを推したいけれど、軍配はユンに上がりそう。

長編アニメーション賞 :『ソウル・フルワールド』

音楽とともに高評価の本作に。

短編アニメーション賞 :『夢追いウサギ』

Netflixの『愛してるって言っておくね』よりも、Disneyのかわいいこちらを推したい。

脚本賞 アーロン・ソーキン:『シカゴ7裁判』

Netflix

オスカーの呼び声が高かったものの、公開時期が早かったためか尻すぼみな印象。
もはやここ(脚本賞)しか推すところがない。ぜひ受賞してほしい。

脚色賞 :『ノマドランド』

原作は2017年のノンフィクション『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』

国際長編映画賞 :『アナザーラウンド(原題『Druk』)

マッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画。

視覚効果賞 :『TENET テネット』

クリストファー・ノーラン監督の話題作。 

衣装デザイン賞 :『マ・レイニーのブラックボトム』

1920年代の衣装が見どころの一つ。衣装デザイナー組合賞も受賞。

長編ドキュメンタリー賞 :『タイム』

Amazonのオリジナル作品。 対抗はNetflixの『オクトパスの神秘』
黒人女性にフォーカスしたこちらが有力か。

短編ドキュメンタリー賞 :『Do Not Split』

香港の反政府抗議デモを記録したこちら。ノミネートを中国政府は批判。受賞となればー。

主題歌賞 Speak Now:『あの夜、マイアミで』

『ユーロビジョン歌合戦 ファイア・サーガ物語』のウィル・フェレルのステージに期待したいところだが、さすがにそれはなさそう。
正直映画はピンとこなかったけれども、他にビックヒットもないのでこちらで。

作曲賞 :『ソウルフル・ワールド』

長編アニメーション賞と合わせて受賞か。

撮影賞: 『Mank マンク』

最多ノミネート作品は技術部門で本命視。

編集賞: 『シカゴ7裁判』

米映画編集協会が選ぶACEエディ賞を受賞。

音響賞(録音賞): 『サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ』

(C)Courtesy of Amazon Studios

今回から音響編集賞と録音賞が統合された。
聴力を失ったミュージシャンを描くこの映画の音の世界は一聴の価値あり。ぜひ受賞を。

美術賞 :『Mank マンク』

全米美術監督組合賞(ADG)受賞。

メイクアップ&ヘアスタイリング賞 :『マ・レイニーのブラックボトム』

衣装デザイン賞と合わせて。

短編実写映画賞 :『隔たる世界の2人』

Netflix作品 BLM(ブラック・ライブズ・マター)ど真ん中の作品

まとめ

やはり中心は『ノマドランド』か。
最多ノミネートの『Mank マンク』は撮影賞ほか技術部門のみで終わりそう。『プロミシング・ヤング・ウーマン』『サウンド・オブ・メタル』あたりが予想外に食い込んでくると面白くなりそう。

さて、予想はいくつ当たりますか。授賞式は4月26日(月) WOWOW独占放送です。


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