アイドル論

私にとって、職業アイドルだけが「アイドル」と言われるとは思わない。「アイドル」っぽければ誰でもそうだ。

じゃあ「アイドル」って何?

私には、自分を魅力的に見せる方法を知っている人がアイドルになれるという考えがある。どんなに過去にアイドルの定義から逸れていたとしても、現在自分を魅せることができるのならばそれはアイドル。パフォーマーみたいにただ歌が上手いとか、ダンスが上手いとかだけではなく、自分のキャラクターを売り出すことが得意であるべき、と考えている。歌が上手いだけなら、ダンスが上手いだけなら、そっちで活躍できるだろう。区別するために、キャラクター性を売りに出す人間がアイドルであるとした。

私はルッキズムよくないとかいうくせに、アイドルには容姿の魅力を求める。それは私にとって矛盾しているのかどうか、それもわかってない。でも、普通はおかしい。容姿で判断するな、というくせに、容姿で判断しているから。でも私にとってアイドルは魅力的な人間であると先述したからには、容姿ですらコントロールする存在であるべきだという思想がある。綺麗な自分を売り出す職業だから、一般的な綺麗を求め、それを超えていこうとするのは当たり前。アイドルはそれを求められている。

ここまで書いて、アイドルには人権があるようでないな、と気づいた。ファンに求められ続ける姿と自分の求める姿に変わっていく。正直いって人を超える。「偶像」と直訳できるように、アイドルは神に変わっていく。人々の理想という形の神に。そこに人権はない。神は造られてしまったら個人個人の心でひとりでに都合よく解釈される。神は守ってくれるし、たすけてくれる。だからアイドルも超越していったら人権は消えていく。新しい宗教。現代の有象無象から解脱させてくれる信仰の対象。

これは私の中での定義。他の人とは少し違うかもしれない。そこは自分の宗教ということで。
宗教の自由。

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