LEX,Yung sticky wom&Only U『FERRARI』レビュー
今回の曲は
Lex,Yung sticky wom,Only Uによる共作
『COSMO WORLD』より
FERRARI
発売前からInstagramライブでの動画が注目されていた"STRANGER"(動画上では曲名が明かされておらずリリックから不思議な人なのねと呼ばれていた)
や先行してビデオが公開されていた"TEAM"
等の曲や、ジャケットも遊園地をモチーフにしており
全体を通して、テーマパークの雰囲気や、その高揚感を感じさせる作品となっている。
その中でこの曲は、
Mega beatsによるパワフルなトラックに乗り、
飛び出すFERRARI,ポリも追いつけない(LEX)
とエネルギーに溢れる3人のラップを聞くことができる。
LEXが周りを巻き込み、
Yungがそれに呼応し駆け上がり、
Only Uが曲を締める。
私は最近になってLEXやその仲間達の曲を聴くようになったのだが、彼らの曲に溢れる勢いや、それぞれのスタイルを磨き上げるラップスキルに驚くばかりである。
以前、LEXの『なんでも言っちゃって』をレビューした際に、彼の表現する"今"に言及したが、
彼らの表現するそれにも色々な顔があるように思う。
この曲にしても、
悲しい目で見てたwindow 雨の日
キリない悩みに苛まれたり
それも今じゃ懐かしい
ありがとうなって 仲間俺自身
(Yung sticky wom)
と周りへの感謝に加え、
身近に潜む
俺の脛を齧る馬鹿野郎のケツを叩く何度も
身の為にならないぜ 身の丈に合うことして
身から出た錆落として
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(Only U)
と自分を律して高めながら、
セキュリティーなし 皆んなでmosh pit
日本が決めたこうだ だけど俺はこうだ
冷たすぎるice 音を鳴らすバイク
皆んな乗っけて俺が飛んでく 飛んでく (LEX)
と、自分だけでなく仲間やクラウドを巻き込み上に上がっていこうというメッセージが感じられる。
これは、ラッパーとして自分自身を表現すると共に、曲を聴く側、私達の中のパワーを引き出すようなエネルギーを感じる。彼らは本当にスターだ。
この曲の他にも、
疾走感のあるビートにそれぞれのスタイルが抜群に発揮された『I DO WHAT I WANT』や、
UTOPIA=COSMO WORLD?で出会う可愛い彼女に向けた歌い、この作品に色を添える『115+114 UTOPIA』など
どの曲を聴いても彼らの相性の良さ、
曲作りのバリエーションを感じ取れる作品である。
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