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280円の[villiger PREMIUM No.8]は今までに

ないタイプのシガリロだった。

0.前説

いつかのBlackstoneを吸ったとき、「もうシガリロは吸わないだろう」とか言っておいて、結局吸うのかい、という引っかかりは、きっと僕だけが持っているわだかまりなのだろう。でも弁解させてほしい。僕は他人の勧めをその場で断れるほどの精神強度を持ち合わせていない。それが年上ともなれば猶更だ。

しかしまぁ、Blackstoneは個人的にはリトルシガーだと思っているし(タバコシートだし)、あの場ではシガリロを自称するBlackstoneを立てて「シガリロ」を吸わないとしたつもりだし、そしてこのvilligerも面白かったから、決して悪い経験ではなかった。

その、あれだ。あの発言は、度重なる購入の失敗による自棄だったと考えてくれれば、ありがたいものである。



1.外観

銀ギラ銀にさりげなく

銀の包装が高級感を引き立てる。「PREMIUM」とも書いてあるし。間違いなく高級だろう。うむ。間違いない。

実際、直射日光に当てないほうが良いらしい葉巻を、この見るからに遮光な包装でパッケージするのは良い判断なのだろう。
着香されているらしいが、この状態では匂いが漏れない。
他の葉巻と混在させても匂いは移りにくいのも良い点だ。

包装にくっついてたリング

金キラに反射するところが真っ黒になっちゃった。不思議だね。


2.開封

うお、匂いがすごい。
バニラ着香らしいのだが、やっぱりバニラなのかよく分からない。
甘い匂いであることはわかるのだが、バニラってこんなんだっけ。
そんな感じで「うわ、葉巻だな~」って感じの匂いは一切ない。まあそういうものだから。

ライターと背景が変わってるのは別日に撮ったため



3.着火

お、すごい。
火を点けても着香された匂いがちゃんとする。
これまでは火を点けると煙の臭い、次点で煙草の匂いって感じだったのに。
しっかり匂いが付けられているのか、あるいはこれまでの葉巻の密閉が甘かったか。
どちらにせよ、初めての体験だ。


4.喫煙

おお、すごいすごい。
吸った感じも着香の存在がしっかりある。
そして煙の感触が軽い。
多分気のせいだろうけど、ほんの僅かにメンソールを感じる。どこかに清涼感がある。それほどに軽い。
対照的に副流煙は微妙だが、スパスパ吸ってもそこまで不快にならない。
スパスパスパスパ。
なるほどな。
この葉巻は「吸うこと」に特化した葉巻なのだろう。



5.結論

煙の味というものがさしてわからない僕としては、副流煙の匂いが主眼になる。
その観点から言えば、この葉巻は微妙である。
ただし煙を吸う、吐くという所に着目するのであれば、この葉巻はアリだ。
個人的な価値観だが、あまり葉巻らしくない葉巻というのが、勝手な評価になる。
喫煙時間としては40分行くかどうかといったところ。
再三になるが、かなり強引に吸っても辛味がほとんど出ないため、いくらでも吸いたいという需要には遺憾なく応えられるはずだ。

そんな感じ。

ここはどこだ