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備忘録 - 肥料について

なぜ肥料について書いているか

TCに入社してからFEとしての業務とは別に、こちらの記事作成に参加しました=> 新しい循環のしくみが違和感なく社会で広がるための要点とは?
オートエスノグラフィというデザイン・リサーチ手法を学ぶ過程で、家庭用コンポストに挑戦したのですが、野菜にはどんな栄養が必要なのかをネットや本で調べたので、それを記録しておこうと思いました。

植物の組成

植物を構成する元素を調べてみると以下のものが代表的。
C, H, O, N, P, K, Cal, Mg, S, B, Cl, Cu, Mn, Mb

植物がどうやってこれらの元素を取り込んでいるかというと、C, H, Oは大気や雨などからで、それ以外のものは大部分を土壌から取り込んでいる。つまり、肥料には N, P, K, Cal, Mg, S, B, Cl, Cu, Mn, Mbなどの成分が入っている。

肥料の三要素

うえで挙げた要素のうち、N(窒素)、P(リン)、K(カリウム)の三つが特に重要で、肥料の三要素と呼ばれている。

N 窒素

窒素は主に葉の成長に働きかける。

  • 硫酸アンモニウム
    水溶性、即効性。硫黄の供給源でもある。

  • 塩化アンモニウム
    水溶性、即効性。秋落ち水田では硫安より勝る。

  • 尿素
    土壌微生物により炭酸アンモニウムとなり吸着される。
    葉から吸収できる。

  • 石灰窒素
    シアナミドには毒性があり、農薬としての効果もある。

  • 硝酸ナトリウム
    吸湿性、懲戒しやすい。水田には向かない。ビート肥料。

  • 硝酸アンモニウム
    窒素源として主要。追肥として使用される場合もある。一度尿素になる。

アミノ酸などの窒素化合物は根から取得するが、尿素は葉から吸収。
実際にはイオンとしてアンモニウム(NH4+)か硝酸(NO3-)が吸収される。
コンポストでは、アンモニア硝化菌、亜硝酸硝化菌などの硝化菌が生ごみを変換して植物が吸収できるようにしている。

P リン

リンは主に実の成長に働きかける。

  • 過リン酸石灰
    化学肥料の代表。溶解度が低い。

  • 重過リン酸石灰
    複合肥料の原料

  • 熔成リン肥
    酸性土壌に適す。火山灰土壌の改良。

  • 焼成リン肥
    飼料としての需要もある。

天然ではリン酸塩として存在。土壌溶液中の濃度は低い。
火山灰土壌では特に低い。リン鉱石から工業的に肥料を作る。
コンポストとしては、骨粉、米ぬか、草木灰から取得可能。

K カリウム

カリウムは主に根の成長に働きかける。

  • 塩化カリウム
    水溶性。にがりに多く含まれる。

  • 硫酸カリウム
    水溶性、即効性。

  • ケイ酸カリウム
    緩効的。濃度障害発生が少ない。水稲によく吸収される。

コンポストとしては、バナナの皮や、コーヒーのカスなどから取得可能。

三要素以外の要素

Cal, Mg, Sは二次要素と呼ばれ三要素の次に重要だが、コンポストとしては特に意識せずともバランスよく取得できる。

最後に

高校で物理を選択していた私にとっては、知らないことばりで楽しく学ぶことができました。
肥料について色々調べて、記事も書いて、コンポストもうまくいって堆肥も作れましたが、まだ小葱、カカイワレ大根、大根の葉っぱを育てるのにしか使えていません。(もともと水だけで育てられるorz)
ちゃんとした家庭菜園にチャレンジできたらなと思います。

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