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人生初ポートレート撮影

今回、初めてポートレート撮影*をしてみましたので、これからポートレート撮影をしてみようかな、と思っている方の参考になればとおもい体験をまとめてみました。
*普通は人物を被写体とした撮影のことですが、ここではモデルさんが被写体となる撮影のことです

半年くらい前から撮影会のサイトを見ていて、いつかは自分もポートレート撮影をしたいと思っていました。
ですが、一度も経験したことがないためずっと逡巡していました。

撮影会というと、囲み撮影という形(モデルさんをカメラマンが囲んで撮影するスタイル)と個撮(一人のモデルさんに対して一人のカメラマンが撮影するスタイル)と2通りあるとおもいますが、自分は人を押しのけて撮影できるような強気なカメラマンではないし、モデルさんに「目線ください」なんてはずかしくて言えないタイプの人間なので、囲み撮影スタイルは無理だとおもっていました。ので、個撮の撮影会を探していました。

撮影会サイトを見ているうちに東京圏で撮影会をおこなっているmomo撮影会が気になりました。モデルさんもきれいな方がたくさん登録されているようです。

個撮スタイルとはいえ、きっと撮影会にあつまる方々は、撮影スキルが半端ない方々で私のような初心者が参加して大丈夫かと思い悩む日々。きっとスタジオにはいった瞬間、転校生が教室でみんなの前に立った時のようなことになるのでは。

そこで、写真家の小林紀晴さんの「写真はわからない」という本を手にとりました。フォトグラファーは表情引き出し係だという持論をお持ちでした。モデルの方と打ち解けて話ができるような状況にもっていかないと自然な表情を引きだすことができないというもの。小林さんは、そのためにモデルさんに「この人(カメラマン)大丈夫?」と思わせることが大事とのこと。具体的には、「セブンイレブンのコーヒーとファミリーマートのコーヒーとどっちが好きですか?」と投げかけるのだそうです。するとモデルさんは?となって「この人大丈夫?」となる。するとモデルさんは次第にリラックスしてくる、とのこと。自然な表情を撮影するには大事なことなんですね。
たしかに写真を撮る人が家族であっても写真を撮られるときはちょっと緊張したり顔がこわばったりしてしまいますよね。

そして、いよいよ意を決してmomo撮影会で予約を入れました。

誰だって最初は、はじめてですからね。

コロナ禍のなか、電車での移動は、はばかられましたので、クルマでいくことにしたので、駐車場をしらべスタジオ(自由が丘)そばの家電量販店の駐車場に止めることにしました。
撮影会当日、時間に余裕をもって駐車場にとめることはできたのですが、詰めがあまかった。駐車場からスタジオまでの道を間違え迷子になってしまいました。通りすがりの主婦とおぼしき方に案内してもらいやっとスタジオにたどり着いたとき、ちょうど撮影開始時刻くらいだったと思います。

受付をすませ、本来ならライトスタンドなどのセッティングをするはずが、その時間もなく、目の前に笑顔のモデルさんがやってきました。このとき、迷子になって気持ちが動揺していたので、心臓バクバク。

スタジオにはいったものの、自分がどこで撮影すべきなのかもわからない状態でした。スタジオのココでみたいな指定があるものと思っていたわけです。モデルさんにきいたら、空いているとこならどこでもいいということでモデルさんに案内してもらう始末。

このときのスタジオの状況としては、4~5人のカメラマンがそれぞれ指定のモデルさんとペアになって撮影開始していました。みなさんライトスタンドやらLEDライトやらをかまえて、さっそうと撮影に臨んでいる様子でした。

私はバックからカメラを取り出して、撮影開始。ですが、さきほどの動揺がまだおさまらず、腕が震えているのがわかります。モデルさんもそれに気が付いて、「ここから見ても震えているのがわかります」と言っていました。このときモデルさんは、「この人大丈夫?」と思っていたのだと思います。

「この人、大丈夫?」

手振れ補正はしっかりきいてくれたようで、ブレずに撮影できていました。

その後、コンビニコーヒー作戦をやってみましたが、私の動揺をみて、モデルさんはすでに「この人、大丈夫?」となっていたので(すでに打ち解けた雰囲気となっていましたので)、あまり意味がなかったようです。このコーヒー作戦が写真家の作戦であって本に載っていたことを話しました。「本に載っていたんですね。」というのがモデルさんの反応でした。意外なことに、この質問は初めてきいたとのこと。

少し落ち着いてきて、モデルさんの表情とポーズだけでシャッターをきっていました。いい表情とおもったとき、連写する感じです。

連写することが、モデルさんへ「今の表情いいですよ」のサインになると、どこかで見た気がします。

ポートレート撮影初心者なので、ポーズの依頼などできず、モデルさんがシャッターの合間で自然にポーズを変えてくれていました。

また、ストロボがない状態だったので、できるだけ逆光をさけて撮るようにしていました。



時々は撮影した画像をモデルさんに見てもらうようにしていました。そうしたほうが、モデルさんも安心できると思われたからです。それだけでなく、撮影した画像の明るさ確認をしてもらう意味もあったのですけどね。

できるだけモデルさんのいい表情を撮っておきたいという気持ちから(ストロボを使っていなかったこともあり)シャッター連写していて、撮り終わったとき、撮影枚数は2000枚を超えていました(撮影時間は1時間です)。カメラはかなり熱を持っていましたが、熱暴走で動かなくなることはなく、しっかり動作してくれました。

撮影中、音楽のことやモデルさんのプロフィールに特技とかいてあったテニスのことなど他愛ない話をしていましたが、とても話がしやすく楽しく撮影を続けることができました。また、カッコイイもかわいいも表現できるモデルさんと思いました。

撮影時、露出のことをあまり考えずに撮っていたため、適正露出ではないものがあり、同時に記録していたRAWデータから明るさ調整して仕上げました。撮影枚数が多かったので、確認するだけでもかなり時間がかかりました。次回からはもう少し後の作業のことを考えて撮影するのがいいようです。また、反省点としてはカメラマン側が撮影場所をもっと変更すべきでした(同じような絵が多い)。

今回、人生初のポートレート撮影でしたが、楽しい撮影となりました。きょうかさんに感謝です!

【写真について】
当方はモデルさんから投稿許諾うけていますが、肖像権はモデルさんとなりますので、他SNSへの掲載等ご遠慮ください。

今回の撮影会 → momo撮影会 ( https://momo-camera.com/ )
モデル:きょうか さん
 


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