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【私を構成する18枚】1/18 The Beatles(The White Album)

私を構成する18枚、第1回はThe Beatles/The Beatles(The White Album)です。

Released: 1968/11/22, UK
Label: Apple Records
Genre: Rock, Pop, Folk

印象的な白ジャケでお馴染みの、ビートルズ通算10枚目のスタジオアルバム。前に書いた自己紹介の記事でも少し触れましたが、個人的にビートルズのアルバムで一番お気に入り。本作の通称「ホワイト・アルバム」は、「現代音楽の全ての要素が詰まっている」と評されるほど多彩な音楽性と、それによって生まれた本作の混沌としたムードを逆説的に表現した言葉のように思えます。全30曲、1時間半超えの大作であり、中には小品と呼べるような曲もいくつかありますが、どの曲も美しくて本当に大好きです。「散漫なアルバム」と言われることもありますが、様々なジャンルを呑み込んだ本作特有のカオスな空気感は他では味わえません。30曲の多種多様な収録曲によって生まれた、破綻しそうで破綻しない、その一歩手前を攻めたものすごくギリギリのバランスで成り立った世界だと思います。
録音・ミックスのローファイな質感も、現代のインディーロックやベッドルームポップにも通じる部分があり、そこも含めて自分の好みドンピシャな1枚です。

好きな曲:『Revolution 9

「聴きづらい」「良さが分からない」「いらない」などと言われることも多い曲ですが、個人的にはこの曲が無いとホワイト・アルバムは成立しないと感じてしまうほど、(ある意味で)アルバムの雰囲気やキャラクターを決定づけている曲だと思います。人の話し声、叫び声、車の音、爆発音などで構成されたミュージック・コンクレート(具体音楽)と呼ばれる作品で、一聴しただけでは確かに難解に聴こえますが、何度も聴いている内に1音1音しっかりポップであることに気づくと思います。初めて聴いた時に衝撃を受けて以来ずっと愛聴してきました。これからもきっと聴き続けることでしょう。
ちなみにホワイト・アルバムで2番目に好きな曲は『Ob-La-Di, Ob-La-Da』、3番目に好きな曲は『Don't Pass Me By』です。ポップなのも好き。


次回はRadiohead/Kid Aを紹介します。
お楽しみに。

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