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簡単解説!日本の新薬承認ルール変更とその影響


1. 現行の日本の薬の承認プロセス

日本では、新しい薬が市場に出る前に「治験」というステップが必要なんだ。治験には大きく分けて3つの段階があるよ。
第1相は健康な人に薬を試して安全かどうかを確認する段階。
次に、第2相では実際に病気を持つ少数の患者に投与し、その効果や副作用を調べるんだ。
最後の第3相は、さらに多くの患者を対象にして、薬の安全性や効果を広範囲で評価するんだよ。

2. 新ルールの導入とその理由

今まで日本では、欧米で開発された薬を日本で売るためには、特に第1相の治験を日本人を対象にもう一度やる必要があったんだ。
これは日本独自のルールで、他の国ではあまり見られないことなんだよ。
でも、これが原因で、海外で使われてるいい薬が日本で手に入りにくい「ドラッグ・ロス」という問題が起きてたんだ。

3. ドラッグ・ロスとドラッグ・ラグの問題

「ドラッグ・ロス」っていうのは、他の国では使われているのに、日本ではまだ承認されていない薬のことを指すんだ。
これによって、日本の患者さんが最新の治療を受けられないことがあるんだ。
さらに、「ドラッグ・ラグ」っていうのは、新薬が海外で承認されてから日本で承認されるまでの時間差のことを言うよ。

4. 国際比較と日本の遅延

実は、米国や欧州で承認された新薬の約72%が日本では未承認なんだ。
これはかなり大きな数字で、特に新薬が世界で初めて承認されてから日本で承認されるまでの平均時間は54.1ヶ月もあるんだ。
これは例えば韓国の28.2ヶ月の約2倍なんだよ。

5. 医薬品開発のグローバルな視点

製薬会社は新薬を開発する際に、いろんな国で治験を行う必要があるんだけど、日本独自の追加治験があると、その分コストや時間がかかってしまう。
だから、製薬会社は日本での販売を断念したり、他国よりも発売を遅らせたりすることがあるんだ。

6. ルール変更の期待される影響

厚生労働省は、この問題を解決するために、日本人を対象とした追加の初期治験を原則として不要にするって決めたんだ。
これによって、新薬が日本で早く承認され、患者さんへの利益につながると期待されてるよ。

7. 残る課題と今後の方向性

でも、このルール変更だけではまだ解決できない問題があるんだ。
たとえば、希少疾患や小児がんのように患者が少ない病気に対する薬は、製薬会社にとってあまり利益にならないから、開発を敬遠されがちなんだ。これには、さらなる対策が必要になるね。
余談だけど、Nosyはフラジャイルという漫画を見てから興味が出始めたんだ。


こんな感じで、日本の新薬の承認プロセスが変わることで、どういう影響があるかを話してみたよ。もし何かもっと知りたいことがあれば、聞いてみてね!

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