なぜ日記を書いているのか

2023年7月27日
・この日記を書いている理由と、この日記にどういう意味があってほしいかということについて書いてみたくなりました。

・この日記を書いている理由、それはとにかく書きたい＆書いたら人の目に晒さずにはいられないからです。子どもは、描きたいものを描いて、そして描いたら誰かに「みてみて～！！！」ってせずにはいられないと思うのですが、それと同じだと思います。まず、今日1日あったこと・考えたことを入り口にして、文章を書き進めていくことは、未知の場所を探検しているみたいで面白いです。厳密には、面白いという感情だけにはとどまらずに、いろいろな感情がそこにはあります。映画鑑賞が趣味の人が「映画を見るのは面白い」というときの「面白い」と同じです。様々な感情に揺さぶられるということです。日記を書くと、感情が揺さぶられるだけではなくて、もともとの感情・考えの先に進むことができます。頭で考えてもやもやしているときは、実際には考えを反復しているだけなので、頭の中だけで考えを先に進ませることは容易ではないなと思います。しかし、文章に起こすと考えが先に進むのでいい感じです。
・そして晒す理由なのですが、これが上手く言語化できません。うまく言語化できないのですが、もしかしたら、自分が勝手にこの日記にもたらしたいと思っている意味と繋がっているかもしれないので、その意味についてまず書きたいと思います。

・この日記にもたらしたい意味というのは「この日記がこうであってほしいな」ということです。そして私は、「この日記は『生きる』の具現化であってほしいな」とおそらく思っています。「おそらく」というのは、この文章を書いている今の自分はそう思っているというだけで、別のタイミングの自分は違う可能性が高いからです。私は勝手に予想するのですが、病んでいる自分に「この日記にもたらしたい意味はなんですか？」と聞いたら、おそらくこう答えると思います。
「もたらしたい意味なんてあるわけないじゃないですか。こんなの、汚物まき散らして見られていることに快楽を得ているだけです。そんなんで快楽を得る自分が心底気持ち悪いです。早く死んでくれねえかな。」
・ていうか前の自分こんな感じで文章書いていましたね。ウケますね。いやこのウケるというのは、「何言ってんだ病んでいるときの自分は、全然的を射ていないじゃないか(笑)」という意味ではなくて、やっぱり自分は気分がころころ変わるんだな～という納得を含んだウケです。

・そうか分かった。多分、もたらしたい意味なんて本当はなかったです。書いた文章をすべて晒したい意味もわかりました。私が日記をわざわざこんな場所で逐一晒している理由は、「ここに生きてるぞ！」と声を上げ続けたいからだと思います。自分の中のアイデンティティのようなまとまりのある価値観を作品としてあげるわけでもなく、特徴的で人の目を引きそうな出来事を文章にまとめるわけでもなく、ある技術を教えるために文章を書くわけでもなく、ただ毎日思うことを丸ごと全部晒すのは、命を晒したいからです。私は周りの人が自分と同じように24時間生きているのかが不安で不安でしょうがなくて、同時に過去の自分が生きていたのか分からなくなる感覚も不安で、だからこの文章の堆積そのものが自分にとって「生きる」なのだと思います。生きてるぞ！！！と声を上げるのは、そうしないとどこかに飛んでいきそうだからで、自分以外のみんながまとまっていて自分だけが離れた位置にいるような気持ちになるからで、自分にとって素晴らしい発見を誰かに見てもらいたいからで、穏やかに周りの人の幸せを祈れるときの気持ちの安らぎ方を分け合いたからで……とにかく生きているってそういうことなのだと思います。
・そして、私は数年前から日々文章を書くことで、ふとしたきっかけに誰かに、自分の生命を差し出すことができるようになったのだと思います。ただ日々「生きてるぞ！！！」と誰かになにかに届くように放ち続けていたら、気がついたときには自分の生命の姿を文章の堆積という形で他者に差し出せるようになっていたということです。そしてそれは本当に嬉しいことだなと思います。

・そして、この文章自体も日記の一つで、私は今日発見できたものを嬉しく思います。この喜びを空に打ち上げたら誰かに届くかもしれません。何度も書くように私は気分の波が大きいので、今日の嬉しさは恒久的なものではないと思いますが、それでも今日感じたこの胸の高鳴りは本物だと思います。

・それでは今日の文章、そしてゆくゆくは文章の堆積、私の生命が届きますように！

・さようなら