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#4 海のYeah!!

誰も話す人いないので、サザンの思い出書きまくってやろう!というこのブログ

サザン生活のスタート、1998年の思い出です

日本一

この年、中学3年になった僕は同じクラスのUという男と仲良くなります

Uは中学生にしては大人びた男で、どのジャンルに関しても達観しており、服装、音楽共に周りの友達よりも一歩進んだセンスの持ち主でした

この時期の音楽界はというと、GLAYを筆頭にビジュアル系バンドの全盛期で、僕の周りの音楽好きたちの間にはビジュアル系の元祖であり頂点であるXjapanこそがナンバーワン、みたいな空気がありました

Uも、その音楽性と演奏技術の高さからXjapanを評価してはいましたが、彼は「日本一のバンドはサザン」と言うのです

98年当時の中学生からすると、サザンは"日本一"という存在からかけ離れていました

サザンのイメージと言えば、「涙のキッス」「あなただけを〜Summer Heartbreak〜」「太陽は罪な奴」といっためちゃくちゃいい曲をたまに出してくるオジサン、という感じ

当時のチャートで言うと、TUBEとか玉置浩二といった方々と同じポジションのベテラン、という存在で、中学生が"推す"グループとしては対象外でした

そもそもサザンがバンドということも知りませんでしたし、フロントマンの"桑田"の他になんか大勢いる、といった、例えるならば米米CLUBみたいなグループのイメージでした(フロントマンは有名で、それ以外にめっちゃいる、何人いるかもわからん、みたいな)

そのサザンをUは"日本一のバンド"と言うのです

'た、確かにめちゃいいよな〜'と話を合わせるのが精一杯の僕

やがてUとの仲が深まるにつれ、カラオケに一緒に行くようになると、決まって奴が歌うのが、「C調言葉に御用心」「いなせなロコモーション」「いとしのエリー」

この中では唯一"エリー"のみタイトルは知っていましたが、聴いたことはありませんでした

当時のカラオケの音源ですから、音もショボくてなんか昔っぽい曲という雰囲気もありましたが、おしゃれな言い回しのエロい歌詞(C調といなせなロコモーション)を気に入りました

運命のカウントダウンTV

そんなある日、土曜の深夜にやっていたカウントダウンTVという音楽ランキング番組を観ていると、"今週の注目アルバム紹介"的なコーナーで、「海のYeah!!」のダイジェストが流れます

僕の心を一瞬にして掴んだのは、そう、"あの曲"でした

冒頭一曲目「勝手にシンドバッド」です

確か僕の記憶ではダイジェスト映像なので、いきなりサビの  '今何時? そうね大体ね'  の部分がおもむろに流れたと記憶しています

サザンと言えば綺麗な曲のイメージがあったので、え?こんなコミカルな曲もあるんや!? という驚きとともに、"三枚目バンド好き"な僕のアンテナが即座に反応を示します

数日後、地元の駅前にあるレンタルCDショップにて、レンタル落ち中古品の「海のYeah!!」を手に取ります

曲目と睨めっこ

ジャケット裏面

僕(DISC1、、お!Uがいつも歌っとる、C調言葉に御用心といなせなロコモーションも入ってるやん!他は、、、知らんなぁ)

(DISC2、、涙のキッス、あなただけを、太陽は罪な奴、愛の言霊、ヒット曲だらけやん、、これは買いやな)

と、購入を決断

遂にサザンの世界に足を踏み入れます

初めて聴いた時の印象としては、
(これ聴いたことある!)(これサザンの曲やったんか!)(え!!??奥さんの曲もあるのか!、、アニメ声、、)

この程度の知識でこの神曲30曲を喰らったら、その後どんなことになるかは説明いらずですね

もうどんどんハマり込んでいき、飽きることなく半年以上このアルバムを聴いて過ごしました

サザンの世界の入口になったこのアルバムは、僕にとって今でも特別な存在です

普段チョイスして聴くことはないですが、無人島に持っていくならこれにします

今思えば、もちろん1998年の時点で無数の名曲があったサザンですが、最終的に僕の引き金を引いたのが"シンドバッド"だったってのが、なんともすごいなぁと感じます

現在自分としては"シンドバッド"に特別な思い入れがある方ではないんですけど、後追いではありますが、僕も日本中に数多いる"シンドバッド"の魔力でサザンの世界に誘われたうちの一人、ということになります

やはり"シンドバッド"恐るべし、です

言わずも知れた日本のロック、ポップス史を変えた超重要曲ですが、1978年から20年後の中学生にも、やはりこの曲はコミックソングに聴こえたようです 笑

こうして、20年後の後追い世代のサザン人生がスタート致しました

そして翌1999年、音楽の神様からとんでもないプレゼントをいただきます、、、!!

続く

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