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2023年に見た映画を振り返る

まえがき

今年も年一更新!というわけで今年見た映画を振り返るブログです。
実は2023年、転職や引っ越しでなかなか動けない時期があって、例年ほど"雑多"には映画を見れませんでした。その分見たい!と思った映画はなるべく取り逃しのないように見たつもりなのですが…。とりあえず見てみるかと足を運んだ作品が想像以上に面白いとやっぱり嬉しくなるんですよね。そういう体験があまりできなかったのが残念なところです。そろそろ環境も落ち着いてきたので来年は映画をいっぱい見たいと思います。それでは振り返っていきます!

ゴジラ -1.0

やはり2023年の映画といえばこの映画なしには語れない!ゴジラという存在を映画館で楽しんでもらおうという純粋なパワーにただただ圧倒される作品でした。これはとても月並みな表現になってしまうのですが、この作品は映画館で見ないともったいない!年始にはモノクロ版も上映されるとのことで、私も見に行こうかなと思っています。余談ですが、この映画の公開後に「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」「窓ぎわのトットちゃん」等、やたらWWⅡ前後を描いた映画が公開されたことはかなり印象に残っています。それぞれ違った視点から戦争を見ることができてとても楽しかったです。

そして僕は途方に暮れる

恋人から、友人から、家族から…。ありとあらゆる"繋がり"から逃避する作品。結果的に全てから逃げる選択を取る主人公ですが、いちいち悩みが小市民的だったり、結果的に逃げざるを得ない状況になってしまったりと…こうなりたくはないなと思うのにその心境には寄り添えてしまうバランス感が好きな映画でした。正直僕も面倒事とか嫌だもんね…。

グリッドマン ユニバース

元々根強いファンが多いSSSSシリーズですが、とにかく既存ファンだけを狙い撃ちして作られているのが印象的だった本作。グリッドマンニンニクヤサイアブラマシマシみたいなとにかく味つけの濃い映画でした。それはそれとして、ラスボスのふとももがライザのアトリエ100000000000000000000000くらい太くて大爆笑してました。ヒロインじゃなくてそっちなんだ。

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こちらの映画、予告に釣られ前作と合わせて鑑賞。全てが画面の中で描かれるという独自性を持つ映画なのですが、インターネットが舞台だからこそ描ける現代的なサスペンスとしての内容が面白く、二作品の繋がりこそほぼないものの、前作を知っているからこそ引っかかる…という仕掛けも張り巡らされていたりしてエンタメ作品としてとても楽しく見ることができました。前作と合わせてぜひ。

エヴリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

情報量が…情報量が多い!とにかく画面の中が忙しく「ようこそ、最先端のカオスへ。」というフレーズに違わない混沌とした作品に仕上がっています。その中でも大事なことは意外と身近にあって、広大な世界を描くからこそのミクロなところの良さが光る映画だったと思います。でもやっぱこの映画見てると疲れるわ…

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

画面の情報量が多い映画…といえばこの作品も。もはや画面の中の情報が多すぎて何をやっているのかがわからない!ただその中にある細かなファンサービスや数々の登場人物の活躍は、スパイダーマンという歴史の重みをダイレクトに伝えてくる作品です。続編が楽しみ!

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

こちらはNHKで放送され大好評を博したドラマの映画版。映画の音響といえば針の落ちる小さな音も(チィィィィィィィィィン!!!!!!!)とかジェットエンジンの大轟音も(ゴォォォォォォォォォ!!!!!!)とかだったりするんですけど、この映画に関してはそういった迫力のある音というよりも誇張のない音の作りや無音から生まれる緊張感など、足し算ではなく引き算の美学を感じる作品でした。

シン・仮面ライダー

えっこれ2023年の映画!?!?!?時間が経つのが早くてびっくり。全体的に見ればものすごくハチャメチャでツッコミどころも多い映画なのに、随所に散りばめられた小ネタや仮面ライダーの精神性などとにかく製作者側の愛を感じた作品。

アナログ & 首

うおおおおおおお冬の北野武祭りじゃ!!!!!と叫びながら同日に見比べてみた二作。実は私、映画歴が浅いので北野武の映画って見たことなかったんですよね(アナログは北野武監督ではないですが)。片や男女のピュアな恋愛作品、片や鮮血が飛び散る残酷な時代劇とまるで正反対な二作なんですけども、どちらも作中で随所に挟まれるギャグがとても印象に残っています。北野武、なんだかんだ言って"笑い"の人間なんだなあ…ということを実感しました。

バービー

公開前にSNSが炎上し悪い意味で話題になった本作ですが、蓋を開けてみるといい意味でびっくり。理想と現実の違いやバービー、ケンにそれぞれ与えられた役割について…バービーという世界観そのものを深掘りするストーリーに驚嘆。画面のハチャメチャさでラッピングされてはいるものの、ディストピアSFとして評価したいと感じた一作。

グランツーリスモ

子供の頃から今に至るまでずっと遊んでいるあのグランツーリスモがなんと映画化!…映画化かあ!!と驚いた一作。GTアカデミーという名前も、当時ゲームでコラボしたりしていて名前がよく出ていたのを覚えています。モータースポーツを舞台に一人の少年が困難な挑戦に挑む…という王道の映画なのですが、これ「ALIVEHOON アライブフーン」じゃん!!!!!!と叫んで映画館から追い出されるところでした。上映時期の近さもあり偶然被っちゃったんだと思いますが、モータースポーツ題材、グランツーリスモとコラボ、全体的なストーリーラインなど…とにかく似ている部分が多く、全体的に漂う既視感がとてももったいない映画でした。映画としてはよく出来てるからなおさらね…。先程名前を挙げた「ALIVEHOON アライブフーン」も名作なので、興味のある方はぜひ。

ノック 終末の訪問者

ここから2作品は個人的な評価が低めの映画。私は元々グロやホラー、ジャンプスケアが苦手なのにダークなストーリーが好き、という困りものな趣味嗜好をしていまして、PGを見て大丈夫そうならこうしたスリラー系映画も偶に見ていたりする…のですが。この映画、(直接的な描写こそないものの)結構ショッキングな描写がある割にはストーリーの進展が非常に遅い上、作中仕掛けられた謎も観客に考えさせる…というよりかは投げっぱなしになっているという印象が強く、とにかく視聴中のストレスが開放されずモヤモヤしたまま終わってしまった映画でした。

君は放課後インソムニア

こちら、同時期に放送されていたアニメ版が面白くて鑑賞してみた作品(原作は未見)なのですが…。アニメ版と比べるとストーリーラインの構成がガタガタで、序盤は描写が足りず展開がぶつ切りに見えてしまい、終盤は尺が足りずラストのカタルシスが足りない…と、そもそも作品として尺が足りていない印象を受けました。そもそも1クールアニメ一本分(約6時間)と同じだけのストーリーを映画一本(約2時間)に纏めることが難しいと思うんですよね(勿論上手く再構成できている映画もあると思いますが)。ロケーションやキャストの配役などはきっちりハマっているが故にもったいなさを感じる作品でした。

そして今年一番面白かった映画は…

リバー、流れないでよ

ループする時間からの脱出…というシチュエーションコメディ。同じジャンルの作品として去年には「MONDAYS/このループ、上司に気づかせないと終わらない」がありましたが、この映画はループする時間が2分と非常に短いことが特徴。1ループをノーカットで、固定された視点から描くという手法でループの積み重ねがわかりやすく描写されており、刻一刻と変わる状況から同じ視点なのにさっきまでと全然違うジャンルになることもしばしば。終始ワンシチュエーションなのに最初から最後まで飽きることなく楽しめる本作は、間違いなくタイムループものの金字塔です。

あとがき

というわけで2023年映画の振り返りでした。今年の映画といえば「ゴジラ-1.0」の印象が強く、それに伴い秋~冬にかけての作品が印象に残りやすい…と思われたのですが、こうして振り返ってみると序盤、中盤、終盤と隙のないラインナップになったのではないでしょうか。来年も「ゴーストバスターズ/フローズンサマー」や「ボーはおそれている」など、既に注目作が多数揃っています。来年も映画を楽しめたらいいな。最後に今年見た全作品をリストアップして終わりとします。最後までありがとうございました!

2023年に鑑賞した映画一覧

・そばかす
・そして僕は途方に暮れる
・レジェンドアンドバタフライ
・金の国 水の国
・#マンホール
・アントマン&ワスプ:クアントマニア
・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
・シン・仮面ライダー
・オットーという男
・グリッドマン ユニバース
・ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り
・BLUE GIANT
・ノック 終末の訪問者
・search/サーチ2
・名探偵コナン 黒鉄の魚影
・AIR
・ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
・聖闘士星矢 The Beginning
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
・最後まで行く(2023)
・岸辺露伴 ルーヴルへ行く
・リトル・マーメイド
・スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
・君は放課後インソムニア
・君たちはどう生きるか
・映画 仮面ライダーギーツ/映画 王様戦隊キングオージャー
・リバー、流れないでよ
・マイ・エレメント
・リボルバー・リリー
・バービー
・SAND LAND
・ホーンテッドマンション
・グランツーリスモ
・アリスとテレスのまぼろし工場
・名探偵ポワロ:ベネチアの亡霊
・ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!
・ミステリと言う勿れ
・ゴジラ-1.0
・北極百貨店のコンシェルジュさん
・映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ
・火の鳥 エデンの花
・ドミノ
・マーベルズ(3D上映)
・お前の罪を自白しろ
・アメリ デジタルリマスター版
・鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
・アナログ
・首
・法廷遊戯
・劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ウィッシュ
・窓ぎわのトットちゃん
・あの花が咲く丘でに、君にまた出会えたら。
・SPY×FAMILY CODE:White
・仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ

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